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2018年7月7日(土)

ボブ・ディラン「くにょくにょするなよ」

パーキンソン病になって考えるようになったのは、自由と束縛の矛盾した関係である。神経伝達物質が出なくなるということは、ある意味、身体が脳の支配から解放されることであると言えるかもしれない。しかし、その結果、身体が感じているのは、どうにもならに不自由さだ。方向性を見失った身体は、ばらばらになりそうな感覚を覚えつつ、後ろから見えない何かに羽交い絞めにされいているような束縛を感じる。ときどき、「うわああ」と叫んで振り払いたくなるのだが、もちろん、そんなことをしても何も変わらない。自由はある統率のもとに構成されて、初めて存在するのだなと思う。だからといって、全体主義に鞍替えするわけではないが。

2018年5月5日(土)


シンセを前面に出したいんちきワールドなインスト「ここはインドかネパールか」をつくりました。

舞岡の自然農園かねこふぁーむ喫茶「あとりえ」で、ロコサトシさんの作品展示中のチャリティー・イベントに、ひらげエレキテルとして出演してきました。イベントに誘ってくれた青山俺汚さんの朗読に続いて、ギター弾き語りで6曲ほど歌わせてもらった。演目は、「New Song」(オレオさんのサポートで来ていた爛漫社中のマコさんが、鍵盤ハーモニカで参加してくれた)「行こうよ」「かわいい子猫ちゃん」「いつ死んでもいいように」「正義の味方はいつも顔を隠している」「最後の日」。

その後、紙芝居などもあり、自然あふれる場所で、あした葉茶などを飲みながら、ゆったりとした時間をすごしているうちに、ふと気がつくと、パーキンソン病の症状がまったく消えていた。もちろん、薬は飲んでいたのだが、この半月ほど、薬を飲んでも、身体がばらばらになるような感覚(脳の指揮系統が混乱している?)が収まることがなかったのだが、植物に囲まれている間は、病気であることを忘れるほど、身体が一体感を取り戻していた。これが森林浴の効果というものか。

2018年4月30日(月)

来たる5月3日(木)、荻窪Bungaで開催予定のWorld Wide Weekに向け、ゲストのケペル木村さんを迎えての、チキリハ(チキリカ・リハーサル)。

考えてみれば、パーキンソン病が発見される以前、いかに多くの人たちが、周囲の無理解と自分への歯がゆさの中で死んでいったことだろう。ぼくには、その人たちの怨念が味方についている。はるかに生きやすくなったこの時代で、自分らしく生きる責任がある。

病気の進行は、思った以上に早い。まだまだ薬は増やせるとは言え、早晩、ギターを弾けない日が来るだろう。それでも、しばらくは歌は歌えそうだし、DTMを駆使して、音楽を続けることはできると思う。音源でリアルなサウンドを追求するか、いっそテクノに走るか。

2018年3月30日(金)

ヘルプマークを手に入れた。ヘルプマークとは、パーキンソン病のような内部疾患や、精神障害、知的障害、義足をしている人、、妊娠初期の人など、外見ではわかりにくいハンデを抱えた人が、援助を必要としていることを示すために、東京都によって作成されたマークである。現在では、全国への普及が図られ、神奈川県でも区役所などで入手することができる。しかし、知名度はまだまだ低い。もう少し広まって欲しい。

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ヘルプマーク(左)。ひらげの愛器ボ・ディドリー・モデルと瓜二つ。

区役所でヘルプマークを入手したその足で、星川の調剤薬局に行き、眼鏡の上からかけられる老眼鏡ハズキルーペを買い求めた。昨日、『アゲイン』の店長が使っているものをかけさせてもらって、あまりによく見えることに驚き、さっそく手に入れることにしたのだ。行ってみると、明日までセール中で2割引き。こいつは春から縁起がいい。

いつもお世話になっているオレオさんから、アクション・ペインティングのBGMを作ってみないかと言われ、おっかなびっくりやってみた。オリジナルのブルース「空飛ぶブルース」を下敷きに、とりあえずは、短めのサンプルを作ってみた。

2018年1月30日(火)


YOuTubeで、iPS細胞を用いたパーキンソン病治療についての京都大学の高橋淳先生のお話を聞いた。勉強になった。薬が効いている状態というのは、数が少なくなったドーパミン神経細胞が、L-ドパドーパミンの原料)から必死でドーパミンをつくっている状態なので、必ずしもハッピーな状態ではないというのは、なるほどと思った。根本的な治療としては、ドーパミン神経を再生するしかないのだな。iPS細胞やES細胞による治療研究は思った以上に進んでいるようだ。

2016年12月28日(水)

パーキンソン病の診察を受けに、病院へ。ドーパミン受容体刺激薬(ドパミンアゴニスト)を貼り薬にすることになった。飲み薬よりも、持続的な効果が期待できる。その足で、整体に。

中学時代の友人Kと、やはり中学時代の友人Yが大将をやっている寿司屋で、忘年会。無条件に、楽しかった。気の置けない仲間というのは、やっぱりいいなあ。写真は、メガネ専用にごり酒・・・メガネをかけて21年。ぼくには飲む資格があるはずだ。笑

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2016年12月15日(木)

今日から、パーキンソン病の補助的な薬をひとつ増やす。さあ、どうなるか。

首都大非常勤、後期第十回目。『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング3コマ。セロニアス・モンクの傑作リーダーアルバム『ブリリアント・コーナーズ』(テキストの内容とは、ほとんど関係なし)を聞きながら、授業開始。テキストの内容は、

「おそらく、秘密結社や友愛団体の周りに集中しているものほど、人種に特徴的で、急速に発展した黒人の生活の局面はない」とH・W・オーダムは書いている。秘密結社は、「埋葬費用、疾病手当、亡くなったメンバーの受取人への少額のお金を払う」。秘密結社はまた、「仕事の単調さからの気晴らし、野心や陰謀の場、パレードの機会、不幸に対する保険を提供する」と、W・E・B・デュボイスは付け加える。

こうした秘密結社は、同じような白人の組織よりもはるかに数が多いのだが、音楽家に不定期だが頻繁な雇用を提供することによって、黒人ブラスバンドの経済的基盤を築いた。

最初の文は、so~asが二つ重なっている、作者スターンズらしい悪文。デュボイスの名前が出てきたので、この20世紀初めの偉大な黒人知識人について、少々説明した。

新曲「非国民の休日」、完成。

昼からそば屋で一服
お酒なんか頼んじゃって
ざる蕎麦で一杯なんて粋だね
今日は非国民の休日
という名のずる休み

国民の三大義務は納税と
教育、それからあとは
自由の追求 違ったような気もするが
今日は非国民の休日
という名のずる休み

働きすぎは身体に悪い
働かないと家計がせつない
まあ、いいじゃないか いい天気だし
今日は非国民の休日
という名のずる休み

2016年11月9日(水)

人生、にゅろにゅろ♪(イミフ)

病気を治すためならできることは何でもするけど、病気を治すために生きてるわけじゃないもんな。治療に時間を取られてやりたいこともできないんでは、元も子もない。

トランプが大統領か・・・思ったより、驚きはない。まずは、勝利演説で何を語るのか。

2016年10月19日(水)

キカイダーとか、イナズマンとかさ、ヒーローは戦うには不利な障害をひとつくらい抱えているもんさ。

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約一ヵ月ぶりにパーキンソン病の診察を受けた。症状が日によって波がある。思うように症状が改善されていない日もあるということで、新しい薬を出してもらうことになった。早くもレポドパ投入。ドーパミンの原料を投入する薬で、よく効くが、これまで使っていたドーパミン・アゴニスト(ドーパミン受容体を刺激する薬)と違い、だんだん効かなくなる「ウェアリング・オフ」現象があることで知られる。これでどこまで持たせられるか。

2016年10月17日(月)

今日は足に力が入らん。

明治学院非常勤「アメリカ研究」、後期第四回目。前回に引き続き、第一次世界大戦後のショービズを主な舞台に、当時の黒人エンターテイナー総出演でつくられたミュージカル映画『ストーミー・ウェザー』(1943)を見た。レナ・ホーン(ちょー美人!)やニコラス・ブラザーズ(超絶的に素晴らしい!)は映画公開当時の新しいスターだけど、ビル・ロビンソンファッツ・ウォーラーキャブ・キャロウェイら、1920年代から活躍している黒人エンターテイナーが、その芸を惜しみなく披露している。また、ハイチのヴードゥーを調査しながら、アフリカ系アメリカ人のバレーを確立したキャサリン・ダーナムの一座が出演しているのも、注目に値する。学生には、ハーレム・ルネサンスを動かしていた3つの傾向 ― 「白人並み」「洗練」を目指す黒人ブルジョワジー、「野蛮」「未開」なイメージを求める白人パトロン、フォークロアをもとに自分たちの表現を模索する若い黒人芸術家 ― がどこにあらわれているか、注意して見るように示唆した。3つの傾向は、べつべつにあらわれるとは限らない。例えば、劇中、チック・ベイリー劇団の舞台は、白人パトロンの期待する「野蛮」「未開」イメージを振りまいているが、一方でベイリーはそんな自分の舞台を「洗練された(classy)」なショーと言ってはばからない・・・映画のあと、ハーレム・ルネサンス期の文学の話に移り、ジーン・トゥーマーと『砂糖きび』(1920)について、話した。狂おしいほどに切なく、美しい作品。

國學院非常勤、後期第四回目。6限、『ジャズの誕生』をテキストにしたリーディングは、いつも音楽を聴きながら始めるのだが、今日は教員室にCDを置いてきてしまい、静かなスタートになってしまった。パーキンソン病の症状が最悪で、取りに帰るとだいぶ時間をとられそうだった。内容は、前回に引き続き、ニューオリンズの歴史。「ときに、ニューオリンズの音楽のパターンは、西インド諸島の様々な島々のそれに似ていた。しかしながら、西アフリカ音楽とヨーロッパ音楽が混ざり合う組み合わせとタイミングは独特で、新しい音楽の誕生につながった。というのも、ニューオリンズの環境は、合衆国の残りの地域のそれとは決定的に違ってたからである」「その最初の46年間、ニューオリンズはフランス領で、今日まで続く慣習が確立された」 

7限「時事英語」は、バラク・オバマ、2008年大統領選勝利演説を読む。サム・クック「チェインジズ・ゴナ・カム」を聞きながら、授業開始。スピーチのなかに、歌詞を連想させる一節が出てくる。内容は、オバマの大統領選勝利が意味する「答え」についてくり返し語っていく。「それは若いものと年老いたもの、富めるものと貧しいもの、民主党員と共和党員、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、アメリカ先住民、同性愛者、異性愛者、障害を持つもの、持たないもの ― われわれが単なる個人の集まりでも、共和党支持が多数の州(赤い州)と民主党支持が多数の州(青い州)の集まりでもないというメッセージを世界に向けて送るアメリカ人によって語られる答えなのだ」「私たちは今も、そしてこれからもずっと、アメリカ合衆国である」「それはあまりにも長い間、あまりにも多くの人に、達成できることについて、冷笑的で、びくびくして、疑い深くあれと言われ続けてきた人たちを、歴史の弧に手をかけ、より良い日という希望に向かってもう一度引き寄せるよう導く答えなのだ」「長い時間がかかった。しかし、今日、この選挙、この決定的瞬間に、われわれがしたことゆえに、今夜、ついにアメリカに変化の時がやってきたのだ」 言うまでもなく最後の段落は、オバマのトレードマークである「チェインジ」に言及していると同時に、「チェインジズ・ゴナ・カム」の歌詞「長い時間がかかっているけど、いつか変わる日が来る」を連想させる。この一節を聞いて、オールドR&Bファンは涙せずにはいられなかったのだ。

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