無料ブログはココログ

2017年7月20日(木)

首都大非常勤、前期第十一回目。マルチニークのミュージシャン=カリの『ラシーヌ』を聞きながら、授業開始。テキストは、カリブ海を横目に見ながら、ニューオリンズの複雑な歴史を辿る。「最初の46年間、ニューオリンズはフランス領で、今日まで続く慣習が確立された。町は1764年、フランスからスペインへ割譲され、次の36年間、スペイン人が統治した。にもかかわらず、ニューオリンズは考え方や感じ方において、フランス的なままだった。この段階では、それはフランス領西インド諸島に似ており、音楽はおそらく現在のマルチニークやハイチのモノに似ていた。大きな変化は、政治的にも経済的にも、世紀の変わり目にやってきた、1800年、ナポレオンが(ニューオリンズを含む)領土をフランスへ返すようスペインに迫り、3年間、ニューオリンズの誰も、町がフランスに属するのか、スペインに属するのか確信が持てなかった。それから、1803年、ナポレオンはその領土をアメリカ合衆国に売った」

2017年7月19日(水)

本家ドリフターズ(日本のドリフではなく)の「アップ・オン・ザ・ルーフ」を、「屋根の上」として、日本語カヴァーしてみました。ヴォーカルのノリをもう少し何とかしたい。

何もかもいやになって
他人の顔も見たくない そんなとき
屋根の上に登れば
いじけた気持ちが溶けていく

誰にも邪魔されない
いやなことははるか下

全部放り出したいとき
屋根の上で一人深呼吸
人ごみはもううんざり
争いあうのももうやめだ

ここでこうしていたいんだ
このままここにいようか
屋根の上

夜になったら星を見よう
きみものぼってきたらいい
さあおいでよ

この町のど真ん中に
こんな素敵な場所があるなんて
いやになったらおいで
ぼくのとなりが空いてるよ
屋根の上
屋根の上

2017年7月17日(月)

先週と同じ喫茶店。今日は新人くん男子があたふたと仕事をこなしている。ミントがしまってあるのはそこじゃないと厳しく指導するのは、先週、五千円に九千円のお釣りを出そうとした女子店員。新人くん、いいこと教えてやろう。先週ね・・・

明治学院非常勤、前期第十二回目。前回に引き続き、アフリカ系アメリカ人の音楽・芸能<前編>。ブルースとジャズの誕生。後半は、19世紀までのアフリカ系アメリカ人の文学。フィリス・ホィートリー、奴隷体験記、ウィリアム・ウェルズ・ブラウン『クローテル』など。

國學院非常勤、前期第十一回目。

2017年7月13日(木)

首都大非常勤、前期第十回目。ハイチのパーカッショニスト、チロロの録音を聞きながら、授業開始。テキストは1章とばして、第3章「ニューオリンズの背景」へ。「ニューオリンズはジャズの歴史において、特別な位置を占めている。82年間、ラテン・カトリック勢力の領土だったが、ルイジアナ購入の後で、イギリス系プロテスタントが支配的な国の一部になった。ときに、ニューオリンズの音楽のパターンは、西インドのさまざまな島々のそれに似ていた。しかしながら、西アフリカ音楽とヨーロッパ音楽が混ざり合う組み合わせとタイミングは独特で、新しい音楽の誕生へとつながった。というのも、ニューオリンズの環境は合衆国の残りの地域のそれとは大きく違っていたからである」

2017年7月10日(月)

喫茶店で、5000円払ったぼくに、店員の女の子が9000円つり札を渡そうとしている!ああ、ヤロウだったら、全力でコーヒー飲み干し、気づかなかったフリして、逃げるのだが!

明治学院非常勤、前期第十一回目。『国民の創生』への黒人側からの回答とも言うべき、オスカー・ミショー監督の『ウィズイン・アワー・ゲイツ』の一部を見た。グリフィスがKKKを賛美するのに使ったのと同じテクニックを、ミショーはリンチで嬲り殺しにされる黒人老夫婦と、白人にレイプされかかっている義理の娘の悲劇を描くために使っている。潤沢な予算を与えられたグリフィスに対し、資金ぐりも含め、すべて自主製作で映画を作ったミショーだが、その作品には完成度を度外視させる何かがある。

後半はアフリカ系アメリカ人の音楽・芸能<前編>。スピリチュアルに始まり、ワークソング、ミンストレル・ショーなど。ミンストレルの流れを汲む黒塗り芸に参入したアフリカ系の芸人として、バート・ウィリアムズを紹介し、彼の主演コメディ『ナチュラル・ボーン・ランブラー』から、トランプ賭博のパントマイムを披露するシーンを見た。実に見事な芸である。色の薄い顔を黒く塗り、南部の黒人英語を覚えて(ウィリアムズはカリブ海の出身)ステージに立った彼の黒塗り芸もまた、彼が身につけた「芸」であったことが想像できる。ステージの上のバート・ウィリアムズは、普段の姿ではなく、彼が精魂込めて作りだしたキャラクターであった。今では当たり前に思えるこうしたことを、当時理解していた白人の観客が何人いただろうか。

國學院非常勤、前期第十一回目。

2017年7月6日(木)

首都大非常勤、前期第十回目。『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング。先週、DVDを持ってきたもののかからなかったジーン・クーパの動画を見ながら、授業開始。テキストの内容は、「アフリカ人が新世界に到着したとき、彼を出迎えた民俗音楽は、リズムの不足を除けば、十分聞きなれたものに聞こえただろう。混淆は今でもさまざまなレベル、さまざまな点で進行している」と、西アフリカ音楽とヨーロッパ音楽の類似性を強調したあと、ヨーロッパ音楽のなかに入り込んだ西アフリカ音楽の要素として、即興のドラムソロを取り上げる。「即興のドラム・ソロが顕著な例である。それはベイビー・ドッズからマックス・ローチまでジャズのあらゆる時代に起こる。それはまた、西アフリカでも起こる。しかしながら、ヨーロッパ音楽には見られない。だから、30年代のボビー・ソクサーズの熱狂的なアイドルであった、ガムを噛みながら、髪を振り乱したジーン・クルーパのこれ見よがしのドラム・ソロは、概念上は本質的にアフリカのものなのだ。彼が叩いている楽器はヨーロッパのものだが、全体的なアイディアはおそらく他でもない、西アフリカで生まれたものなのだ。そして、今やそれは世界中を旅している」

授業の後、大急ぎで自宅に戻り、喪服に着替えて、祖父の通夜へ。喪服がパンパンなので、亡き祖父にダイエットを誓う。

2017年7月4日(火)

週末だけ、しかも日曜は休ませて欲しい。「金土戦士ガンダム」

日本女子大非常勤、第十一回目。「米文学論文随筆演習」は、ハリエット・アン・ジェイコブズの奴隷体験記を読む。[「アカデミック・ライティング」は、それぞれのペースで前期エッセイを。

祖父の死に接して、ノスタルジックな歌を作ってみました。祖父がいちばん、幸せだった時代。

夕暮れに忍び込んだ
あったかいご飯の匂いに
気づいた子供たちが
かくれんぼを放り出して
お家へ帰る

ただいま

仕事を終えた男たち
ちょっと一杯ひっかけて
お詫びにお土産ぶら下げて
千鳥足で
お家に帰る

ただいま

ちょうどシチューができたところ
あったかいうちにお食べなさい
今日はどんなことがあったの
どんな人と出会えたの

おかえり

2017年7月3日(月)

祖父が亡くなったという連絡。仕事ですぐに駆けつけられないのが、歯がゆい。

明治学院非常勤、前期第十回目。前回に引き続き、D・W・グリフィス監督の問題作『国民の創生』(1915)を最後まで見た。上映前に、「メディアは基本的に嘘をつくもの」とメディア・リテラシーについて話をした効果あってか、誰が、誰のために、何を描いているのか、考えながら見てくれた学生も多かったようだ。もちろん、そこには「先生がどう見て欲しいのか」を忖度するバイアスがかかってしまうのだけれど。

國學院非常勤、前期第十回目。

2017年6月27日(火)

日本女子大非常勤、前期第十回目。「米文学随筆論文演習」は、ハリエット・アン・ジェイコブズの奴隷体験記を読む。リンダ(ジェイコブズの仮名)は、幼馴染で自由黒人の男性に恋をする。しかし、奴隷であるリンダの「結婚」には、法的な認可が与えられることはない。恋人は彼女を買おうとしたが、フリントがそれに合意するわけがなかった。フリント夫人もリンダを厄介払いしたかっただろうが、このような形でではなかった。リンダが近所に住み続ければ、フリントはセクハラ行為を続けるだろうし、奴隷の夫が妻を守るためにできることは何もなかった。「アカデミック・ライティング」はついに、前期の課題である「前期エッセイ」を書き始めた。

ひらげエレキテルとして、荻窪Bungaに出演して、6曲歌ってきました。演目は、「New Song」「サンダル」「かわいい子猫ちゃん」「二人でお茶を」「すっぽんぽん節」「最後の日」。今回もまた、自分の客はいない厳しい状況。対バンとそのお客様が盛り上げてくださったので、楽しく歌うことができました。ありがとうございました。共演は「未知の沼」のギターリスト・中野恵輔さん、パワフルな歌声の世手子さん、スタイリッシュな演奏のmidlibさんと、ダンサーの共演。素晴らしい演奏に感服しました。

2017年6月26日(月)

汽車の動きをイメージしたインスト「トレイン・ピース」をつくってみました。

明治学院非常勤、前期第九回目。前回、ぼくが間違ったプリントを持って行ったために、記憶に頼って行った授業をプリントを使ってフォローした後、映画史に残る傑作でありながら、クー・クラックス・クランを正義の騎士として描き、人種差別的な内容を含む問題作、D・W・グリフィス監督の『国民の創生』(1915)の後半を見はじめた。前半で紹介されるキャメロン家とストーンマン家をはじめとする登場人物の人間関係図を配って、背景を確認。今回は、黒人兵士ガスがフローラに言いよる直前まで。解放された黒人たちや、サイラス・リンチら混血が恐ろしく見えるように描かれている場面は枚挙にいとまがないが、フローラの周りをうろつくガスが木の枝の間から、ちらっちらっと見えるカメラアングルはその最たるものだろう。視点を変えてみれば、ガスは隠れているわけでも何でもないのだが、枝越しに描かれることによって、いかにも表ざたにできない邪悪なことを行っているような印象を与える。実のところ、ガスは好きな女の周りをうろうろしているだけだ。そんな男がこの世に何万人いるだろう?

國學院非常勤、前期第九回目。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31