無料ブログはココログ

« 2017年7月21日(金) | トップページ | 2017年7月23日(日) »

2017年7月22日(土)

東洋大学白山校舎は迷路。何なら迷路として金が取れるくらいの迷路。

多民族研究学会第28回全国大会@東洋大学。シンポジウム「ローカル・トゥ・ローカル ワールド・ミュージックの新たな展開」で、司会/講演者として登壇した。シンポジウムは、パリやロンドンや東京のようなメガロポリスを基点とした、80年代~90年代のブーム時に見られた「中心と周縁」の枠組みを崩す、ワールド・ミュージックの新たな展開として、ローカルとローカルが直接に結びつく可能性を考察するもの。まず、ぼくがジンバブエでの個人的体験や、ワークショップなどを通じてムビラ(親指ピアノ)の普及に努めてきた櫻井雅之さん、ハヤシエリカさんへのインタビューを通じて、ムビラを基点とした「ローカル・トゥ・ローカル」の展開を検証し、その一つの成果として、サカキマンゴーさんの「浜へ」を取り上げた。次に、富山で20年以上続くワールド・ミュージック系のイベント「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」プロデューサー、リバレ・二コラさんがイベントの歴史と概要を紹介し、最後に『ローカル・ミュージック』の著者・昼間賢さんが、ベトナムのフン・タンなどアジアの音楽を題材に、理論的な側面から「ローカル・トゥ・ローカル」の可能性を探るという展開。緊張した司会者がドタバタ喜劇をくり広げたことはさておき、有意義なシンポジウムだったと思う。質疑応答も含めた結論としては、ローカルとローカルが直接に結びつくことは、テクノロジーの発展でますます可能になってきている。しかし、その動きは常に「グルーバル」に吸収される危険性を孕んでおり、グローバルをローカルに解体し直すことをくり返すことによってしか、ローカル・トゥ・ローカルは存在しえないといったことになるだろうか。

学会は他に、ナット・ターナーの叛乱を描いた、ネイト・パーカー監督の映画『国民の創生』(言うまでもなく、グリフィスのあの映画をなぞったタイトルである)についての同志社大学白川恵子先生の発表、トリニダードの評論家C・L・R・ジェイムズがクリケットを中心に描いた自伝的著作(本人は「自伝ではない」と言っているが)『境界を越えて』をテーマにした愛知県立大学・梶原克教先生の講演があった。

« 2017年7月21日(金) | トップページ | 2017年7月23日(日) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73760/65657870

この記事へのトラックバック一覧です: 2017年7月22日(土):

« 2017年7月21日(金) | トップページ | 2017年7月23日(日) »

最近のトラックバック

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30