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2017年4月27日(木)

「いるか、ニノ?」「多少ね」

首都大非常勤、前期第三回目。マーシャル・スターンズ『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング3コマ。オール黒人キャストのミュージカル映画『ストーミー・ウェザー』から、ファッツ・ウォーラーが「エイント・ミスヘイヴィン」を歌うシーンを見ながら、授業開始。今回はいよいよテキストの内容に入る。「ステキなオバサマの<ジャズって何ですの、ウォーラーさん?>という質問に答えて、今は亡き偉大なファッツはため息をつきながら、こう答えたことになっている。<奥さま、今になってもおわかりにならないのでしたら、ジャズに首を突っ込むな!>ニューオリンズで聞こうと、ボンベイ(そこでもジャズのようなものを演奏しているのだが)で聞こうと、ジャズは言葉で説明するよりも、存在を認識するほうがずっと簡単である」 ジャズ・ファンの間では有名なファッツ。ウォーラーのエピソードから話は始まる。といっても、事実を証明する人のいない伝説なので、「ため息をついて言ったことになっている」(is supposed to have sighed)という、持って回った言い方になっている。前半が丁寧で、後半手のひらを返したかのように攻撃的になるセリフは、ジャズ・クラブに紛れ込んだ場違いなオバサマに、ファッツが目をグリグリさせながら言いそうなものだ。エピソード自体は、愉快な小話にすぎないのだが、スターンズはそこにジャズの定義しにくさを見出していく。

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