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2017年3月11日(土)

地震から6年。

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今日のお絵かき①。シンガポールのストリート・ミュージシャン。元にした写真は、1900年代に撮影されたもの。ハーモニウム(リード・オルガン)、エクタラ(インドの一弦楽器)をバックに、ドレスを着た少年が歌い、踊る。キャプションによれば、グループの名前は「クリング・ボーイズ」。クリング、もしくは、ケリングは、マレーシアやシンガポールなど東南アジアに住むインド系の人たちを表す呼び名である。もともとは単に南インドのカリンガ王国出身の人びとを表す言葉だったが、1960年代初めに、侮蔑的な意味を持つようになった。ということは、このころはまだ否定的な意味合いは持っていなかったということになる。

「エクタラ」には、いろいろな形の一弦楽器が含まれるようだ。いちばん一般的なのは、竹製のネックを掴んでテンションを調整し、微妙に音程を変えながらつま弾く、こういう楽器だが、ヴァイオリンのように肩にのせて弾く擦弦楽器も、二胡のような形の楽器も同じ名前で呼ばれている。共通しているのは、一弦であることだけ。写真の少年が弾いているのは、最後に挙げたタイプのものに見える。右手に弓は持っていないことから、下のYouTubeの動画のように、指で弾いていたのではないかと思う(それにしても、興味深い動画だ)。

ハーモニウムは、リード・オルガンのことだが、ヨーロッパやその元植民地では、この名前のほうが一般的である。またインドなど南アジアの国々では、床に座る習慣に合わせて、小型のボックス状に形を変え、空気も足ではなく、手でふいごを動かして送り込むように改良された。写真の少年が使っているのも、それだ。このタイプのハーモニウムは、パキスタンのヌスラット・ファテ・アリ・ハーンが使っていたのが、記憶に残っている。スーフィズムの宗教音楽カッツワリーの神秘的な雰囲気、どこまでも昇りつめていくヌスラットのヴォーカルに、ハーモニウムのふわふわとした音が不思議とはまるのだ。

それにしても、ヴォーカルの少年は、なぜ女装なんだろう。東南アジアには、ゲイに比較的寛容な伝統があると聞いているが、彼もゲイだったのか、あるいは、単に観客を楽しませるためのフェイクだったのか。女装して、この髪型というのも、チグハグで面白い。

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今日のお絵かき②。マルチニークの女神。元にした写真は、マルチニークのサン・ピエールで、1899年に撮影されたもの。キャプションには「洗濯女(Blanchisseuse)」とある。この3年後、サン・ピエールはプレー山の噴火で壊滅的な打撃を受ける。彼女は生き延びただろうか。

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今日のお絵かき③。仲良し二人はバイクでお出かけ。西アフリカ、マリ共和国の写真家セイドゥ・ケイタの写真を模写。ホンモノはこちら。1921年、マリの首都バマコで生まれたセイドゥ・ケイタは、1940年代~60年代初頭にかけて、マリの人びとの姿を写真に残したことで知られている。それらの写真は単なる記録を越えて、見るものの心にダイレクトに訴えかけるものがある。この人たちは、どんな人生を送り、今はどうしているのだろう(あるいは、どのように死んだのだろう)。写真家自身は、2001年にパリで亡くなっている。

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