無料ブログはココログ

« 2016年11月29日(火) | トップページ | 2016年12月2日(金) »

2016年12月1日(木)

たいへん危険な行為。「きみの瞳に小石蹴る」

51yhhqp0abl_ss500

首都大非常勤、後期第八回目。『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング3コマ。テキストに名前が登場するオンワード・ブラス・バンドの演奏する「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」を聞きながら、授業開始。とは言え、19世紀末の録音が残っているわけではなく、1960年にまったく別のメンバーによって「再結成」されたあとの録音である。テキストの内容は、

元植民地として、ニューオリンズは軍楽隊におけるフランスの流行をぴたりと離れずに追いかけ、当然のことながらそれで有名になった(かなりあと、1891年に、父親がメンバーだったクラリネット奏者のエド・ホールによれば、ニューオリンズ出身の黒人で編成されたオンワード・ブラス・バンドがニューヨークのコンテストで優勝した)。楽団はほとんどすべての機会 — パレード、ピクニック、コンサート、川舟の周遊、ダンス、葬式 ― に雇われる、成功間違いなしの出し物だった。1871年、13もの黒人組織が、ガーフィールド大統領の葬儀で、自分たちの楽団によって代表された。

それにしても、この人(マーシャル・W・スターンズ)は悪文の名手である。関係代名詞の前にコンマをつけて非制限用法にするのはもちろん、過去分詞や現在分詞の前にもことごとくコンマをつけて、挿入句的に解釈することを要求する。これを馬鹿正直に日本語に反映しようとすると、かなりややこしいことになるので、授業ではそれぞれ名詞に係るように訳した。もちろん、こうした書き方をするのには理由があって、その場で思いついたことを即興で挟みこむような体裁を取ることで、ジャズのアドリブのような感じを出したかったのではないかと推察する。最後の文は、暗殺されたガーフィールド大統領の葬儀についての記述だが、年代が間違っており、1881年が正しい。これは教科書のミスではなくて、スターンズの原書の誤記である。

« 2016年11月29日(火) | トップページ | 2016年12月2日(金) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73760/64580089

この記事へのトラックバック一覧です: 2016年12月1日(木):

« 2016年11月29日(火) | トップページ | 2016年12月2日(金) »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30