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2016年11月21日(月)

タルタル総帥vsウースター総帥。

Martinlutherkingandmalcolmx1

明治学院非常勤「アメリカ研究」、後期第九回目。前回のマーティン・ルーサー・キングに続いて、今回はマルコムXとその思想を取り上げた。比較的裕福な家庭に生まれたキング師が、生まれ故郷である南部に帰り、人種隔離の撤廃に力を尽くしたのに対し、貧困のなかで育ったマルコムは、北部のゲットーを中心に活動し、アフリカ系アメリカ人がアイデンティティに目覚め、自立した存在として、人種差別社会に対峙することを目指した。キング師の「非暴力」が「不服従」と切り離せないのと同じように、マルコムの「暴力」は「自己防衛」とセットで語られなければならない。また、公民権運動がどうしても黒人がマイノリティであることを前提としがちなのに対し、マルコムは植民地支配を受けた側としての黒人(有色人種)は、世界的に見れば少数派ではないと主張した。メッカ巡礼で白人のイスラム教徒と礼拝を共にしたマルコムは、人びとを支配する側とされる側に分けるのが肌の色であるという考えを捨てる(ただし、アメリカの人種差別社会では、「白人」であることがボスであることを意味する)。この点では、キング師の考えに近づいたともいえるが、ベトナム戦争反対を表明し、貧困との闘いに運動の重点を移した晩年のキング師もまた、マルコムに近づいたと言える。こうしたマルコムの思想とその変遷をスピーチの言葉から確認し、最後にスパイク・リー監督の映画『マルコムX』(1992)を見はじめた。今日は若き日のマルコムが、ハスラーになる直前まで。

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