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2016年11月1日(火)

嵐を呼ぶぶ男。

日本女子大非常勤、後期第七回目。3限、「米文学随筆論文演習」は、ハリエット・ジェイコブズの奴隷体験記を読む。リンダ(ジェイコブズの仮名)の友人たちの策略にかかり、リンダの子どもたちを手放した奴隷主ドクター・フリントは激怒。リンダの親類への復讐を誓う。リンダの叔父フィリップは、リンダ逃亡にかかわったとして捕らえられ、リンダの捜索が再開される。メイドの一人が、リンダの隠れ部屋に入ろうとしたのをきっかけに、リンダは親切な白人女性の家を出る決意を固める。水兵に変装したリンダは、古くからの友人であるピーターに連れられて、停泊中の船へ。隠れ家の準備ができるまでの間、夜は船で過ごし、昼間は蛇と蚊だらけの藪に身を隠すことをくり返した。いよいよ新しい隠れ家に向かうリンダに、ピーターは言う。「今度歩くのはだいぶ先のことになるから、この機会によく歩いておいたほうがいいぜ」

4限、「アフリカ研究」は、ナイジェリア、とくに南西部に住むヨルバ人の文化を中心に語った。キング・サニー・アデジュジュ/ミュージックシキル・アインデ・バリスターフジフェラ・クティアフロビートというヨルバ系の音楽を代表する三者を紹介。サニー・アデには、オシャレなジャズを感じる学生が多かった(けっこう意外)。フェラ・クティは黄色いスーツのカッコよさに痺れる学生がいる一方で、たくさんいるフェラの妻の一人になるのはイヤ、という声も。フジについては、「愛の山」である富士山(?)に由来するというバリスターのインタビューでの発言(サービス・トーク?)を取り上げたので、「日本とのつながり」に興味を抱く学生が多かったが、なかにはラウドなクラブ・ミュージックとして聞いていると思われる学生もいて、おもしろい。

後半は文学。エイモス・チュツオーラやし酒のみ』(1952)の奇妙奇天烈な世界を、小芝居つきで紹介。借りていた身体を順番に返していき、最後はしゃれこうべだけになってしまう完ぺきなイケメンとか、親指から生まれる凶悪な赤ん坊の話は、強く印象に残ったのではないかと思う。奇妙な世界の背景に、豊かなヨルバの民話があることを理解してくれると嬉しい。加えて、ブラック・アフリカ唯一のノーベル文学賞受賞者ウォーレ・ショインカとヨルバの神話、ヨルバ出身ではないが、ヨルバでも信じられているアビク(同じ親のもとに何度も生まれては、幼くして死ぬ邪悪な子供)をテーマとした『満たされぬ道』(1991)を書いたベン・オクリを紹介した。

6限、「アカデミック・ライティング」は、それぞれ進度が違うので、個々にアドバイスをして、エッセイを完成に近づける。

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