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2016年10月31日(月)

いろんなことがあったのに、まだ俺は自分が死なないと思っている。

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明治学院非常勤「アメリカ研究」、後期第六回目。前回に引き続き、ゾラ・ニール・ハーストンについて。今回は、民俗学者としてのハーストンにスポットを当てた。黒人ブルジョワジーは、フォークロアがアフリカ系アメリカ人の文化の核心をなしていることを渋々認めながらも、それは奴隷制時代の粗野なスタイルを脱して、より洗練された(白人並みの)スタイルを採用すべきだと主張した。こうした考えにハーストンは真っ向から反対する。彼女にとって、フォークロアは、結果として生み出される「作品」ではない。結果に至るまでのプロセスこそが、重要であり、人びとはそのプロセスを通じて「飾りたいという欲望」を満たす。さらに、フォークロアは、プロセスに参加する人々に、情報のやり取りではなく、同じ活動を共有することによるコミュニケーションの場を提供する。こうした場では、パフォーマンスの持つ意味も違ってくる。パフォーマーは、聴衆を刺激して、パフォーマンスに参加するよう促すことが求められる。参加した聴衆は、パフォーマンスを共有することによって、他の参加者とコミュニケーションを取る。パフォーマンスに参加した聴衆は、もはや単なる聴衆ではなく、新しいパフォーマーである。黒人ブルジョワジーの求めたような、決まりごとに基づく、「洗練された」パフォーマンスからは、こうした自由さは失われてしまう。

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後半はニュー・ディール政策について。29年末の株暴落を受けて、大恐慌に突入したアメリカを再建するために、民主党のフランクリン・ルーズベルト大統領が推進したニュー・ディール政策は、大規模な公共事業によって、経済を刺激するとともに、証券取引の公正化と、労働者の権利を守る法整備を進めるもので、弱者救済の色彩が強い。大統領夫人エレノア・ルーズベルトの意向もあって、人種差別撤廃に向かう動きも見られた。そのため、「リンカーンの党」である共和党の支持者がほとんどであったアフリカ系アメリカ人が、ニュー・ディール政策以降、民主党支持に一気にシフトしていく。そうした大転換を起こしたという意味でも、ニュー・ディール政策の持つ意味は大きい。

國學院非常勤、後期第六回目。6限は、『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング。ニューオリンズの音楽が今日のハイチやマルチニークのそれに似ていたという前回の内容を受けて、マルチニークのアフロ系音楽、ティ・エミールの録音を聞きながら、授業開始。テキストの内容は、「大きな変化は、政治的にも経済的にも、世紀の変わり目にやってきた。1800年、ナポレオンは領土をフランスに返すようスペインに強いた。そして、3年間、ニューオリンズの誰も町がフランスに属しているのか、スペインに属しているのか、はっきりと確信を持てなかった」 7限は、バラク・オバマ、2008年大統領選勝利演説を読む。オーティス・レディングの歌う「チェインジ・イズ・ゴナ・カム」を聞きながら、授業開始。「チェインジ・イズ・ゴナ・カム」の歌詞を配って、内容を確認。テキストの内容は、「私はこれからの数か月で、彼ら(対立候補のマケインペイリン)とともに、この国の約束を再建するために働くことを楽しみにしています」「私はこの旅における私のパートナーに感謝したいと思います。心のこもった選挙運動をする男、サクラントンの街でともに育った男女や、デラウェアに帰る列車に同乗した男女に語り掛ける男、次期副大統領、ジョー・バイデン!」

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