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2016年10月24日(月)

夢の中へ 行ってみたいと思いませぬか ぬひっひ〜♪

明治学院非常勤「アメリカ研究」、後期第五回目。デューク・エリントン楽団の「ムード・インディゴ」を聞きながら、授業開始。デューク・エリントンは、ハーレム・ルネサンスを突き動かした3つのベクトルをすべて体現していた。西洋音楽の知識をもとにオーケストラ化されたエリントンの音楽は、「白人並み」「洗練」を求めるブラック・ブルジョワジーの意向に沿うものだったし、「野蛮」「未開」なイメージで白人の観客を惹きつけたコットン・クラブで演奏されたという点で、白人パトロンの要求に応えるものだった。一方で、エリントンは、当時の若い黒人芸術家の例にもれず、黒人フォークロアを自らの表現の中心に据えていた。

Hughes

今回は、前回紹介したジーン・トゥーマーに引き続き、ハーレム・ルネサンス時代の作家として、ラングストン・ヒューズゾラ・ニール・ハーストンを紹介した。「ハーレムの桂冠詩人」として知られるヒューズは、1967年に亡くなるまで多彩な活動をつづけた詩人であり、ハーレム・ルネサンスだけに終わる人物ではない。しかし、1926年のエッセイ「黒人芸術家と人種の山」は、若い黒人芸術家のマニフェストと言えるものであり、自らの姿をありのままに描こうとする姿勢は、常に白人の視線を意識する黒人ブルジョワジーのそれとは一線を画するものだった。

ヒューズのこうした姿勢の背景には、メキシコに渡って経済的に成功した父との葛藤があった。代表作の一つである「黒人は多くの河を語る」は、メキシコの父のもとに向かう17歳のヒューズによって、ミシシッピ川を渡る列車のなかで書かれた。ヒューズの父は、自由を求めてコミュニティを捨てる物語を体現している。逃亡奴隷にとってオハイオ川がそうであったように、ヒューズの父にとって、川は越えるべきものだった。一方、「黒人は多くの河を語る」における川は、生活に寄り添い、コミュニティに留まる者たちの物語を象徴する。加えて、コミュニティとしての「川」は、体内を流れる血として、個人のアイデンティティを構成し、魂の深みを増すものに読み替えられていく。この詩が予期しているように、ヒューズの詩は個人の視点から、コミュニティを描くものになっていく。

後半は、ゾラ・ニール・ハーストン。彼女の簡単なプロフィールを紹介したあと、『彼らの目は髪を見ていた』のあらすじを、小芝居つきで紹介。次回は、ハーストンの民俗学者としての側面に光を当てる。

國學院非常勤、後期第五回目。6限は『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング。教科書にカリブ諸島の音楽が出てくるので、ハイチのメレングを聞きながら、授業開始。テキストの内容は、「町(ニューオリンズ)は、1764年、フランスによってスペインに割譲され、次の36年間、スペイン人が統治した。にもかかわらず、ニューオリンズは、思考の点でも感情の点でも、フランス風のままだった。この段階では、ニューオリンズはフランス領西インド諸島と似ており、音楽は現在のマルチニークやハイチのものに近かった」 7限は、バラク・オバマ、2008年大統領選勝利演説を読む。リーラ・ジェイムズの歌う「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」を聞きながら、授業開始。相手陣営へのエールや、スタッフへの謝辞が続く、比較的退屈な部分。「今夜、早い時間に、マケイン上院議員から、この上なく丁重な電話をいただきました。彼はこの選挙で、長い間、懸命に闘いました。また、愛する国のために、さらに長い間、さらに懸命に闘ってきたのです。彼は私のほとんどが想像すらできないような犠牲に耐えてきました。私たちはこの勇敢で自分を顧みないリーダーのなしとげた仕事のおかげで、幸せに暮らしています。私は彼に、そして、ペイリン州知事に、彼らが成し遂げたことについてお祝いを言いたい」

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