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2016年10月13日(木)

日の当たる場所が、傷んだよ♪

うー授業をさぼってー♪なんて歌を聴いていたオレが‥ねえ?

首都大非常勤、後期第二回目。『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング3コマ。ルイ・アームストロング「タイガー・ラグ」のビデオを見ながら、授業開始。テキストの内容は、ニューオリンズを訪れたアイルランドの作家トーマス・アシェによる旅行記の引用から。

町の交易は、ほとんどが、四つの階級の人々によって行われている。ヴァージニア人とケンタッキー人は仲介委託業を支配している。スコットランド人やアイルランド人は、まともな輸出入業をすべて手中に収めている。フランス人は武器庫や倉庫を経営し、スペイン人は雑貨商、キャバンツ(不明)、最低レベルの居酒屋といった小規模な小売業をやっている。黒人、あるいは自由黒人もまた、さらに小さな店を経営し、日用品や果物を売っている。

こうしたニューオリンズノ経済構造を受けて、もともとフランス/スペイン領だったニューオリンズにおいて、フランス人、スペイン人がわきに追いやられている状況について、「フランス人やスペイン人の貴族は、ルイジアナ買収のあとに起こった北部商人の進出に対抗するには、準備が不足していたように思われる」と書かれている。

ボブ・ディラン、ノーベル文学賞受賞。ケニアのグギ・ワ・ジオンゴが受賞したときのために、新聞記事の原稿を用意していたアフリカ文学研究者としては残念だが、ディランの受賞というのも、なかなかの事件だ。先日、ふと思い立って、ディランの「オール・アイ・リアリー・ウォント・トゥ・ドゥ」をカヴァーしたのは、虫の知らせだったか。

授賞理由は「偉大なアメリカの歌の伝統のなかで、新たな詩的表現を創造した」で、「文学」に含めるか含めないか議論の分かれる「民謡」という口承文化をもとにした表現に、「文学賞」を与えることに、意味を見出しているのではないかというのが、ぼくの印象。昨年はジャーナリスト的な傾向の強い人だし、文学とそれ以外の境界線にいる人に授賞して、「文学」の定義を広げていこうという意図があるのかもしれない・・・と思ったり。

まあ、それなら、アフリカでコミュニティ演劇をやったグギにも、という思いはぬぐい切れないけど。

ただ、やっぱり、ディランは文学者じゃなくて、ミュージシャンだということも言っておきたい。別に文学の末席に座らせてもらう必要はない。ディラン以前にこういうロックをやった人はいなかった。ウディ・ガスリーが生きていたら、エレキを持っていたかもしれないけど。

わがまま親父、ディランに乾杯。

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