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2016年9月1日(木)

だらだらと夏は続く。

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神戸連続児童殺傷事件の加害者・元少年Aによる手記『絶歌』(太田出版、2015)を読み終わった。そもそも出版されるべきではなかった、読むこと自体が罪・・・という扱いを受けている本書。遺族の気持ちを考えれば、それも故なしとはしない。自分や自分の家族のことばかりで、遺族への謝罪は後回しだとか、引用が散りばめられた気取った文体が自意識過剰だとかいった点に、嫌悪感を覚える人もいるだろう。ただ、ぼく自身は読んでいて、いろいろ感じるところがあった。

第一部では、当事者の目線から事件に至る過程が再構成される。当事者の目線とはいえ、それもまた断片的な体験をつなぎ合わせた筋書きにすぎないのだが、自分の感覚を裏切らないストーリーを求めてもがいている感じは伝わる。結果として語られた悍ましい「真相」は、遺族の気持ちを逆なでするものかもしれないが。しかし、これを語れるのは彼しかいないし、事件の真実の一面であることは間違いないと思う。

保護観察期間を終えてからの生活を描く第二部では、好きな美術作品や漫画、溶接の技術などが事細かく述べられていて、違和感を覚える人も多いだろうと思う。しかし、作者の生真面目な性格を考えると、自らの罪を現在の自分の生活のなかに位置づけようとしているのではないか。そうしないと、謝罪は実感のない表面的な言葉だけで終わってしまう。血肉のある贖罪を行うことで、彼なりの誠実さを示そうとしている・・・といったら、好意的に解釈しすぎだろうか。残念なのは、誠実に書こうとすればするほど、遺族の神経を逆なでするように思われることだ。

この本を読んだからには、遺族の手記も読んでみなければならない、と思っている。

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一昨日、トミー姐さんのジャージャー麺にのっていたゴーヤの酢漬けが旨かったので、自分でも試してみた。

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