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2016年6月14日(火)

日本女子大非常勤、前期第九回目。「米文学随筆評論演習」は、ハリエット・ジェイコブズの奴隷体験記を読む。自由黒人の男性と恋に落ちたリンダ(ジェイコブズの仮名)だが、彼女を愛人にしようともくろむ奴隷主ドクター・フリントは、リンダが恋人と話したり、恋人がフリント家のまわりをうろつくことを厳しく禁止する。フリントは2週間、リンダと口をきかずにいるが、ついに黙っていられなくなり、彼女に手紙を渡す。手紙には、フリントが彼女に暴力を振るったのは、彼女の生意気な態度が原因であること、自分といっしょにルイジアナについてくるように命じる旨が書かれていた(ルイジアナ行きは結局、実現しなかった)。リンダは恋人の将来を考えて、彼に北部へ行くようすすめる。リンダを買い取る希望を残しながらも、去っていく恋人。少女時代の夢が終わる。

恋人と引き裂かれるという痛烈な内容の一方で、容赦なく描かれたドクター・フリントのマヌケなエロおやじぶりと、そんなフリントに対する軽蔑を隠そうともしないリンダの強さが対照的に描かれて、強い印象を残す。フリントがリンダを無視するところなど、拗ねた子供のようで、憫笑を禁じえない。エロおやじと口をきかずにすんで、リンダは喜んでいるというのに。親に似て女癖の悪い息子が、リンダに手を出すのではないかと気をもむところなど、ほとんどコメディである。一方、恋人のために自分を犠牲にするリンダの姿には、「トゥルー・ラブだと思った☆」という学生も。今の日本じゃ、こういうことはほとんどないし・・・と言うが、いや、わからないよ、みんなも遠くない将来・・・

さいごに、時間が余ったので、1850年、逃亡奴隷法が強化された背景にある、19世紀アメリカの領土拡大と南部と北部の対立についてまとめた。

「アカデミック・ライティング」は、ライブラリー・ツアー。図書館の方の説明を聞く。ぼくも勉強になった。

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