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2016年4月25日(月)

ルンバ・コンゴリース(リンガラ)を代表するミュージシャン、パパ・ウェンバが亡くなった(現地時間25日)。コート・ディヴォアールの首都アビジャンでの公演中、ステージで倒れ帰らぬ人となった。落語家は高座のうえで…とは言うけれど、目の前にいる観客を楽しませることができなかったパパ・ウェンバは、いかにも無念だったろう。一昨年、4年ぶりに、2枚組の力作『メートル・デコール』を出して、健在ぶりを見せていただけに残念。切なさを湛えた美しい「黄金の声」を生で聞くことはもうできないのか。

Wemba

今日のお絵かき。パパ・ウェンバ。

明治学院非常勤「アメリカ研究」、前期第三回目。奴隷貿易の続き。前回に引き続き、まずは、アレックス・ヘイリー原作のテレビドラマ『ルーツ』を見る。奴隷船の奴隷たちが反乱を起こすものの、失敗に終わるところまで。

奴隷貿易の現実を実感してもらったところで、ボブ・マーリーザ・ウェイラーズの「400年」を聞きながら、400年も続く「哲学」とは何なのか、なぜ、南北アメリカやウェイラーズの出身地であるジャマイカのあるカリブ海などに黒い肌の人たちがいるのか。人種差別という「哲学」に裏打ちされた奴隷貿易が、その背景にある。では、どうして人間を商品として扱うなどという酷いことが、何百年も続いたのだろうか。そこには、「三角貿易」という莫大な利益を生み出すシステムがあった。

三角貿易を解説したあと、年表を使って奴隷貿易とアメリカの奴隷制の歴史を紐解く。今回は奴隷たちにとってのアメリカ独立戦争まで。


國學院非常勤、前期三回目。『ジャズの歴史』を教科書とするリーディング2コマ。6限は、ファッツ・ウォーラー「エイント・ミスビヘイヴィン」を聞きながら授業開始。第一章「ジャズと西アフリカ音楽」冒頭、ウォーラーのエピソードをきっかけに、ジャズの定義しにくさを語る部分。7限は世界初のジャズ・レコードと言われるオリジナル・ディクシーランド・ジャズ・バンド「馬小屋のブルース」のコミカルな演奏を聞き、第三章「ニューオリンズという背景」を読み始めた。まずは、ニューオリンズの複雑な歴史について。

ニューオリンズはジャズの歴史において、特別な位置を占めている。82年間、ラテン=カトリックの領土だったが、ルイジアナ購入の後でイギリス=プロテスタントが支配的な国の一部となった。しかしながら、ときに、ニューオリンズの音楽のパターンは、西インド諸島の様々な島のそれと似ている。

このことに関連して、ニューオリンズがジャズの誕生において、重要な役割を果たした理由をまとめた。①南北戦争で南部に攻め込んだ北軍の軍楽隊が、ニューオリンズから船に乗って北部に帰るときに、楽器を置いていった。②フランス/スペイン領時代に白人と黒人の間にある程度の地位を与えられていた混血が、アメリカでは黒人として社会の底辺に追いやられた。混血が身に着けたクラッシック音楽のが、アフリカ直系の音楽と混ざり合った。③フランス/スペイン領時代の名残で、アフリカ直系の音楽やパフォーマンスが許される場所=コンゴ広場があった。

余談だが、「ニューオリンズから船に乗って北部に帰る」のくだりで、「長崎から船に乗って」の節をつけていたことに気づいた学生はおるまい。

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