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2015年12月25日(金)

過敏アテンダント。

Ballad

茂木健『バラッドの世界 ブリティッシュ・トラッドの系譜』(春秋社、2005、1996)を読み終わった。ブリテン諸島のフォークソング、いわいる「トラッド」論。サイモン&ガーファンクルで有名な「スカーバラ(スカボロー)・フェア」から説き起こし、オールド・バラッド、ブロードサイド・バラッド、スコットランドの葛藤とジャコバイト・ソング、アイルランドの抵抗の歌、エンクロージャーと労働運動、ミュージック・ホール、フォークソング・リヴァイヴァルと時代を追いつつ、地域やテーマを跨いだ内容。さらに、コラムで農村における祭礼の歌や、フォークソングの研究史、モリスダンスなどの踊りについての詳細な解説が加わる。ものすごく勉強になった。個人的には、「スカーバラ・フェア」や、ペンタングルが演奏した「クルーエル・シスター」のようなオールド・バラッドの謎めいた世界に強く惹かれるのだが、イングランドの強権を前に、独自の文化を守ってきたスコットランドやアイルランドの音楽にも独自の魅力がある。一方で、イングランドでは、スノビッシュな研究者によって本来の姿を歪められたフォークソングが、リヴァイヴァリストによって再構成されていく歴史がある。それは、懐旧的なナショナリズムと、「民衆の歌」という左翼思想の間で、歌が翻弄された歴史といえるかもしれない。そうした点も興味深い。初めて知ることも多かったので、一つ一つ勉強していこうと思う。

今日のお絵かき。七面鳥って、キモいよね。

Turkey

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