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2015年12月15日(火)

プラス・マイ茄子。

國學院非常勤、後期第十一回目。『ジャズの誕生』をテキストとするリーディング2コマ。ルイ・アームストロング「ワイルド・マン・ブルース」を聞きながら、授業開始。テキストはジャズ史におけるライバル関係の話。ニューオリンズ時代の初期には、それは(ルイ)・アームストロングキッド・レナレッド・アレンガイ・ケリージョー(のちの「キング」)・オリヴァーフレディ・ケパードであったと言われている。「あんたがラッパで相手を吹き負かすことができなかったとしても」 『ヒア・ミー・トーキン・トゥ・ヤ』のなかでトランペッターのマット・カリーが言う。「ラッパでそいつの横っ面をぶん殴ることはできるさ」・・・初期ジャズの荒っぽい冗談だ。ルイ・アームストロングが街頭演奏中に、兄貴分のキング・オリヴァーと鉢合わせし、コテンパンにやっつけられた話などを交えつつ。

日本女子大非常勤、後期第十三回目。ハリエット・ジェイコブズの奴隷体験記を読む。リンダ(ジェイコブズの仮名)を愛人にしたい奴隷主ドクター・フリントは、子供たちの父親と縁を切るなら、彼女と子供を自由にしてやろうと言って、彼女を取り込もうとする。しかし、フリントの狡猾さをよく知っているリンダは、申し出を断り、プランテーションでの過酷な労働に耐える決意を固める。深刻な状況なのだが、意志の強いリンダにフリントがたじたじとなる様子は、コントのようで、痛快な一面もある。フリントは自分の「提案」に対する返事を聞こうと話を中断するが、リンダは黙っている。たまりかねたフリントが口を開く。

「なぜ何も言わない?」と彼は言った。
「これ以上、何を期待しているんだ?」
「何も期待していません」
「では、申し出を受けるのだな」
「いいえ」

フリントが歯がみする様が目に浮かぶようだ。さらに、「よく考えて一週間後に答えを出せ」というフリントに、「答えは今すぐ出せる」と言って、あわてさせている。こうしたリンダの強さが、この作品を単なるお頂戴ではない、優れた読み物にしている。奴隷だって、やられっぱなしじゃないのだ。

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