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2015年11月16日(月)

世界の円周でπと叫ぶ(イミフ)。

明治学院非常勤「アメリカ研究」、後期第八回目。マーティン・ルーサー・キングと公民権運動について。キング師と言えば、「非暴力」。しかし、彼の「非暴力」は常に「不服従」とセットで語られなければならない。「不服従」から切り離された「非暴力」はキング師と公民権運動を無力化しかねない。キング師以前の公民権運動は、裁判闘争が中心だった。裁判闘争は重要だが、敗れれば、「分離すれども平等」のような人種差別的な判例を残すことになる。そして、人種差別社会アメリカの裁判所がそうした判決を下す可能性は高かった。キング師らは運動に、大衆動員による直接行動(デモや座り込み)という新たな手法を導入した。そのきっかけとなったのが、モンゴメリーのバス・ボイコット事件(1955)である。この運動に刺激を受けた人々が、ランチ・カウンターにおけるシット・イン(1960)や、フリーダム・ライド(1961)といった非暴力の直接行動を展開し、各地で勝利を勝ち取っていった。

一方で、差別的な白人の反発も強く、南部の新世紀を訪れていた北部の黒人少年が、白人女性に口笛を吹いただけの理由で惨殺されたエメット・ティル事件(1955)をはじめ、全国黒人地位向上委員会(NAACP)ミシシッピ支部のディレクターだったメドガー・エヴァーズの殺害(1963)、KKKによる学生非暴力調整委員会(SNCC)の公民権運動家の殺害(1964)など陰惨な事件が続いた。いずれの場合も、容疑者は白人ばかりの陪審員のもとで無罪となり、裁判のやり直しが行われたのは、数十年後のことだった。最後にこうした南部の状況を、皮肉を込めて歌ったJ・B・ルノアーの「ダウン・イン・ミシシッピ」を聞きながら、授業終了。

ウサギには狩猟期ってのがある
(禁猟期に)ウサギを撃ったら、あんた、刑務所行きだ
ところが人には禁猟期なんてない
誰も保釈金を払う必要はないのさ
ミシシッピじゃ
俺が生まれたミシシッピじゃ・・・

阿藤快さんが亡くなった。なんだかなー。都立大の先輩だったんだな。ご冥福をお祈りいたします。

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