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2015年8月30日(日)

デモで政府を動かせるとは思わない。そもそも、安部内閣が聞く耳を持っているなら、明らかに憲法違反の疑いが強い法案を、強引に成立させようとはしないだろう。

だからといって、デモを行うことに意味がないとは思わない。デモはそこに問題があるという意識を生み出す。何となく違和感を持っていただけの人を行動に駆り立てる。

デモよりももっと有効な運動があるという意見も出てくるだろう。有効な運動は始められるべきなのだ。しかし、そうした意見が出されるのも、デモが行われたことが契機となっている。

深い議論をせずに行動を起こす、デモの扇動的な側面が危険だという人もいる。そうした視点も大事だ。デモによって問題の存在が明らかになった今、冷静に議論を深めていくべきなのだ。

あなたがたが次のように問いかけているのはもっともです。「なぜ直接行動をするのか。なぜシットインやデモ行進をするのか。もっとよい交渉という手段があるではないか」と。あなたがたが交渉を呼びかけているのは全く正しいのです。実際、これこそがまさに直接行動の目的なのですから。非暴力直接行動が求めているのは、交渉をたえず拒否してきた共同体が提起されている問題に直面せざるを得ないような危機を作り出し、緊張を生み出すことなのです(マーティン・ルーサー・キングJr.バーミンガム獄中からの手紙」)

最近、パワーが内向きになっているので、ぼく自身はまだ参加できずにいるのですが、デモがあらゆる人たちにとって、「考える」ことをはじめる触媒となればいい。


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そごう美術館で『浮世絵師 歌川国芳展』を見てきた。歌川国芳は、大胆な構図とデフォルメされた筋肉の動きが際立つ武者絵や、ユーモアあふれるだまし絵やとんち絵で知られる江戸末期の浮世絵師。今回は、それらの作品もさることながら、幽霊や化け物を描いた不気味な絵が強く印象に残った。正体を現した化け物の姿も、水木しげるの妖怪図鑑のようで目が離せないのだが、それにもましてすごいと思ったのは、闇のなかに浮かびあがる怪しげな存在を描いた何枚かの絵だった(例えば、これとか、これとか)。合戦の絵なんかでは、いがらしみきおの漫画『ネ暗トピア』のように、ひっくりかえって跳んでいる人がいて笑える。国芳に限らず、すぐれた浮世絵はそうなのかもしれないが、脇の人物が手を抜かず描きこまれているところがいい。小さい顔なのだが、みんな生き生きとした表情が描かれている。あ、こいつはいいことがあったな、こいつはくやしそう、忠臣蔵の四十七士なんかは、みんな張りつめた表情をしている。どんなに小さくてもキャラが立っている。美人画に「はやく酔いをさましたい」「くせを直したい」「えりをぬきたい」といった副題がついているのも、艶めかしい。

とにかく、ステキ。

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