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2015年6月10日(水)

梅雨入りじゃなかったのか。

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首都大非常勤「表象文化論特殊講義」、第八回目。前半は南部再建期について。南北戦争後、奴隷制のない南部の建設を目指した南部再建期には、憲法修正条項、公民権法などが相次いで批准されることによって、奴隷制から解放された黒人に市民権が保障され、黒人の上院議員や知事も生まれた。しかし、一方で、財産も、仕事も、教育もないまま放り出された元奴隷たちの多くは、元いた大農場の土地を借りて法外な小作料を払うシェアークロッパーとしてギリギリの暮らしを続けざるをえなかった。また、鬱屈した南部白人のなかから、クー・クラックス・クランのような白人至上主義団体が生まれ、黒人や南部再建のためにやってきた北部白人を迫害した。そして、1877年、前年の大統領選挙を巡る裏取引が行われ、連邦軍が南部から引き返すことで、南部再建期は12年ほどで終わりを告げる。その後の南部は逆コースを歩み、ジム・クロウ法と呼ばれる人種差別法が次々と制定され、黒人は市民権を奪われ、公的な場から排除されていった。こうした南部の人種隔離に法的な根拠を与えたのが、1896年のプレッシー対ファーガソン裁判の「分離すれども平等」という判決だった。

後半は、クンタ・キンテの背景にある西アフリカのマンディンカ文化とはどのようなものなのか、サリフ・ケイタを入口に概説した。王家の出身でありながら、アルビノゆえに差別され、王家のものがなるべき職業ではない現代のグリオ=ミュージシャンになったサリフ・ケイタ。知識の宝庫として尊敬され、ときには政治的影響力を持つグリオは、一方で、口先三寸で生きている幇間として蔑まれる存在でもある。マリ帝国の創始者で、サリフ・ケイタの先祖であるスンジャータ・ケイタの物語は、グリオによって語り継がれてきた。バッファローから生まれたスンジャータがマンディンカ民族を束ねる強大な王になってく奇想天外な物語を語り、マリを代表するグリオ=バズマナ・シッソコンゴニを弾きながら語る「スンジャータ」を聞いた。最後に、スンジャータ伝説をもとにしたブルキナ・ファッソの映画『ケイタ:グリオの遺産』(1995)を紹介。

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