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2015年5月27日(水)

「やればできる子」略してYDKと言うが、「やっぱりダメな子」もYDKだ。

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首都大学非常勤(表象文化論特殊講義)、前期第六回目。前半はナット・ターナーを中心に奴隷の反乱について。1831年に奴隷の反乱を起こして、全米を震撼させたナット・ターナーに、直接会って話を聞いたトーマス・R・グレイの記録。白人社会に牙をむいた奴隷を、残忍な殺戮者として描く使命を帯びていたにもかかわらず、グレイのターナー評はどこか煮え切らない。ターナーの残忍さと狂気を強調する一方で、その類いまれな知性を認めている。そして、直接の面会が残した印象については、「あえて記さない」とお茶を濁している。グレイは一体、ターナーのなかにどんな人物を見ていたのか。

後半はトーマス・ジェファソンサリー・ヘミングスの関係を軸に、人種間結婚/性的関係。第三代大統領ジェファソンと黒人奴隷の女性サリーの間に子供がいたことは、長らくささやかれ続けたスキャンダルだったが、1998年に行われたDNA検査によって、事実である可能性が高まった。ヘミングス自身、ジェファソンの白人の妻マーサの父ジョン・ウェルズと奴隷の女性エリザベスの間に生まれている。ヘミングスにとって、ジェファソンは愛人であり、異母姉妹の夫であり、主人(奴隷所有者)でもあった。バーバラ・チェイス=リボウの小説『サリー・ヘミングス』(1979)では、サリーの目を通してジェファソンの複雑なキャラクターが描かれている。複雑な関係にあるヘミングスだからこそ、ジェファソンの様々な面を理解するとことができた、ということかもしれない。

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