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2015年4月6日(月)

渋滞にはまると、高速道路が拘束道路になる。

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アンジェラ・デイヴィス監獄ビジネス グローバリズムと産獄複合体』(Are Prisons Obsolete?、2003、上杉忍訳、岩波書店、2008)を読み終わった。公民権運動の闘士で、自らも投獄された経験を持つ著者が、監獄社会アメリカの問題を、人種やジェンダーに関わるものとして、正面から取りあげた、監獄廃止派のマニュフェスト。(1)監獄はブルジョワ社会の成立とともに誕生した特殊な制度であり、啓蒙主義者が死刑や体罰に代わるより人道的な処罰の手段を求めた結果だったが、(2)アメリカでは囚人貸出制度が奴隷制に代わる安価な労働力の供給源として利用され、(3)人種差別的(黒人やヒスパニックの微罪あるいは冤罪による長期抑留)、性差別的(女性囚人に対する陵辱)な意味合いを持つようになった。さらに、(4)レーガンの掲げた「麻薬との戦争」以後、90年代にかけて、続々と新設された監獄に収容される囚人が急増し、(5)監獄経営に民間企業が参入したことにより、金儲けの手段として収監それ自体が目的化していった(囚人貸出制度の再現ともいうべき事態である)。

こうした「監獄社会」アメリカの抱える問題は良くわかったし、それは日本も他人事ではないが、監獄自体を廃止すべきという主張は、第六章「監獄のない社会へ」を読んでも、まだ納得できない。さまざまな方策の積み重ねで、監獄や囚人を限りなくゼロに近づけることはできる。しかし、最後は犯罪者と被害者の良心と相互理解に期待するというのでは、エイミー・ピール事件のようにうまくいく例ばかりではないぞ、と思ってしまう。必要悪として、監獄を最小化し、運営を改善するのではダメなのだろうか。

「クリップるインサイド」

ぼくは心が狭いから
ときどきうまく笑えない
だれかを犠牲にしても
だれかを幸せにしたいと願う
クリップるインサイド
でも、それでいいだろう?

ぼくらはみんな
中身がどこか欠けている
傷口に空いた穴を
乾いた風が吹きぬける
クリップるインサイド
でも、そんなもんだろう?

そろってると思うやつほど
きっとどこかが欠けている
あんまり急ぎすぎて
欠片を落としたことに気づかない
クリップるインサイド
ねえ、きみは何を失くしたの?

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