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2014年6月23日(月)

明治学院非常勤、前期第十一回目。オスカー・ミショー監督の映画『ウィズイン・アワー・ゲイツ』(1919)を見た(時間の都合により、後半だけ)。前回見たグリフィス監督『国民の創生』(1915)は、南部再建期を南部白人の視点から描き、KKKを賛美する人種差別的な内容を持つ映画だった。映画の影響下で壊滅状態にあったKKKが息を吹き返す。そんな状況のなか、同じ映画というメディアを使って、アフリカ系アメリカ人の側から、『国民の創生』に対抗する表現を生み出そうとする動きが生まれる。ミショーの初期の作品は、まさにアフリカ系アメリカ人による『国民の創生』に対する回答とも言うべきものであった。

1893年、イリノイ州メトロポリスに元奴隷の子供として生まれたミショーは、ホームステッド法制定後の開拓ブームに乗り、白人ばかりの土地で黒人の自営農として成功した。やがて、自らの半生をもとに書いた小説『ホームステッダー』を自費出版し、訪問販売で売り歩くようになる。やがて、映画という新しいメディアが登場するとこれに飛びつき、1919年、映画会社を設立、上記の小説を元にした映画『ホームステッダー』(1917)を低予算ながら、すべて自主製作でつくりあげた(残念ながら、この映画のフィルムは残っていない)。続けて監督・制作した『ウィズイン・アワー・ゲイツ』『シンボル・オヴ・アンコンカード』(ともに1920)は、リンチや混血、人種差別の問題を正面から扱った、社会性の強い作品である。

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