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2014年4月14日(月)

ケータイ大喜利」のどこが低俗なんだ。国会前で抗議の野球拳するぞ。

Slaveshipbrookes_2

明治学院非常勤、前期第二回目。今回は奴隷貿易について。古代ギリシャやローマ、あるいはアフリカにも奴隷制はあった。しかし、中間航路の奴隷貿易がそれらと決定的に違うのは、奴隷が人間ではなく、モノ、商品として扱われていた点である。奴隷船の見取り図を見ると、奴隷が隙間なく積み込まれた様子がよくわかる。奴隷たちは、高さ80センチ、幅40センチ、長さ180センチほどの狭い空間で、身動きすることもままならず、糞尿垂れ流しのまま放置された。不衛生な環境のなかで感染症が蔓延し、多くの奴隷たちが航海中に命を落とした。

リンゴを例に考えてみよう。1個10円で仕入れたリンゴが100円で売れるとする。1個あたり90円の儲けだ。ところが、50個仕入れると30%が、100個仕入れると50%が腐ってしまう。50個仕入れたほうがロスは少ないが、儲けは90×50×0.7=3150円。100個仕入れた場合は、90×100×0.5=4500円で、こちらのほうが儲けは多くなる。リンゴの場合はこれでもいい。ちょっともったいないけど。でも、売るのが人間だったらどうだろう?人間が「腐る」というのは死ぬということだ。それでも、奴隷商人は多く儲かるほうを選んだ。奴隷が人間ではなく、モノ、商品だったからだ。

西アフリカ、セネガルの首都ダカール沖にある小さな島=ゴレ島。白い砂浜に、オレンジ色の土壁が美しい。しかし、ここはかつて、西アフリカ各地から集められた奴隷が一時収容され、船に積み込まれる場所だったのだ。現在も残る奴隷小屋は、外側はパステルカラーの美しい建物だが、内部はむき出しの石壁が寒々しい牢獄だ。そして、海側に開いた通称「帰らずの扉」から奴隷たちは船に積み込まれた。そこから見る海は言葉にならないほど美しい。しかし、それが奴隷たちが最後に見た故郷の光景だったのだ。

ここで、映画『ユッスー・ンドゥール 魂の帰還』から、アフリカ系のミュージシャンたちがゴレ島に「帰還」するシーンを見る。奴隷小屋で、アメリカのゴスペル・グループが、即興で作った物悲しいスピリチュアル風の曲にのせて、祖先たちへの思いを歌う。

アミスタッド号事件について話したあと、アレックス・ヘイリー原作のテレビ映画『ルーツ』を見はじめる。今日はクンタ・キンテが奴隷商人に拉致され、奴隷船の過酷な環境を経験するところまで。来週は続きから。

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