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2014年2月1日(土)

Anothercountry_2

ジェイムズ・ボールドウィンもう一つの国』(Another Country、1962、野崎孝訳、集英社、1969、1964)を読み終わった。ボールドウィンを読んだのは大学生のころ。だいぶ記憶もあやふやになってきたので、読み直すことにした。

リチャード・ライトはもちろん、ラルフ・エリソンと比べても、ボールドウィンの作品は物語のテーマがより複合的だ。人種問題が重要なテーマのひとつであることは確かだが、それだけではない。同性愛と異性愛、スノッブな成功者に対する軽蔑と劣等感、愛や自意識といったさまざまな要因が重なり合って、登場人物を動かしている。黒人ジャズ・ドラマーのルーファス(物語途中で自殺)と南部出身の白人女性レオナ、小説家志望の青年ヴィヴァルドと歌手を目指すルーファスの妹アイダ、通俗小説で成功した中年男性リチャードと妻キャス、同性愛者エリックとフランス人の恋人イーブというカップルに、リチャードの知人で芸能界の大物エリスが加わって、複雑な人間模様がくり広げられる。夫に疑問を抱きはじめたキャスはエリックと、歌手としての成功を求めるアイダはエリスと関係を持ち、エリックとヴィヴァルドも一夜の関係を結ぶ。エリックはかつてルーファスとも関係を持っていた。こうした複雑な愛憎関係のなかで、人種の問題がセックスやジェンダーと分かちがたく結びついていることが明らかにされる。アイダとエリス、キャスとエリックの関係が暴露されたあと、彼らがどのような人生を歩むのか、オープン・エンディングは何も語らないが、読者は想像を逞しくせずにはいられない。

日本語で内容をおさらいしたので、英語でもう一度読んでみよう。

新曲できた。歌詞はまだない。

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