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2014年1月6日(月)

明治学院非常勤、後期第十四回目(最終回)。1940年代以降のアフリカ系アメリカ人の文学について、リチャード・ライトラルフ・エリソンジェイムズ・ボールドウィンアリス・ウォーカートニ・モリソンという5人の作家を取りあげ概説した。

リチャード・ライト『アメリカの息子』(1940)の衝撃的な内容を紹介したあと、作者自らビガー・トーマスを演じた1951年の映画から、メアリー殺害のシーンを見た。エリソンはもちろん『見えない人間』(1952)を中心に、そのストーリーに加え、黒人が「見えない人間」であることの意味について注意を喚起した。ボールドウィンについては、義父との葛藤、抑圧された男性性の回復という命題を抱えた黒人コミュニティにおけるゲイ・アイデンティティに触れた。また、ボールドウィンがジャズ・ミュージシャンたちと行った録音から、アメリカに対する愛憎を詠んだ「ア・ラヴァーズ・クエスチョン」を聞いた。

後半は70年代後半ごろから一躍注目を浴びるようになった黒人女性作家について。ウォーカーについては、『カラー・パープル』(1982)を中心に、黒人コミュニティ内の女性虐待を明らかにすることに対する黒人男性の反発、フェミニズム運動における白人女性と黒人女性の立場の違い、女性器切除(FGM)問題の難しさなどについて語った。モリソンについては、『青い目が欲しい』(1970)のオープニング、『ビラヴィッド』(1987)の大まかなストーリーを話し、一種憑依的なウォーカーとは一味違う、いろいろな声を配してコミュニティの歴史を明らかにする語り部的なモリソンの世界を紹介した。

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