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2014年1月30日(木)

アメリカン・フォークの巨人、ピート・シーガーが亡くなった。94歳だった。死の数週間前に撮られた写真でも、笑顔で「ギヴ・ピース・ア・チャンス」というプラカードを掲げている。最後まで希望を失わない闘士だった。

民俗音楽研究家チャールズ・シーガーの息子として生まれたピートは、血統書つきの左翼だった。ボブ・ディランニューポート・フォーク・フェスティヴァルでロックを演奏したとき、泣きながら電源を落とそうとするほど、コマーシャリズムを毛嫌いしていた(当時、ロックはコマーシャルな音楽と見なされていた)。とはいえ、ピートもプロの歌手である以上、コマーシャリズムと無縁ではいられない。実際、ウィーヴァーズ時代のヒット曲「グッドナイト・アイリーン」や「ウィモウェ」はよく売れた。演奏は牧歌的なフォーク・ソングを元にしながらも、けっこうポップだ。家族で楽しめる健全なエンターテイメントで、ウディ・ガスリーのようなアウトサイダー的な危うさはない。

ピートを「危険な」存在にしたのは、冷戦マッカーシズムだったかもしれない。赤狩りの嵐が吹き荒れるなか、共産党への入党経験があるピートは表舞台から姿を消す。もっとも、労働運動にしても、公民権運動、反戦運動にしても、ピートの主張はしごくまっとうなもので、過激なところはあまりない。語り口も穏やかだ。しかし、権力者によって危険人物のレッテルを貼られたことで、ピートは闘う姿勢をより鮮明にしていく。1966年には、その名も『危険な歌!?』というアルバムを出している(!?というところに、何言ってるんだ、ただの歌じゃないか、という反骨が感じられる)。中川五郎さんの名カヴァーでも知られる「腰まで泥まみれ」は、そんなピートの闘う姿勢がよく表れた歌だ。

昨年亡くなった日系人の妻トシさんとともに、安らかにお休みください。R.I.P.

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遠峰あこ居酒屋ライブ@野毛の居酒屋すきずき。今年初の居酒屋ライブ。あけましておめでとうございます。写真も「おかえりなさい」と言っているようなものが撮れました。

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