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2014年1月20日(月)

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ベル・フックスアメリカ黒人女性とフェミニズム ベル・フックスの「私は女ではないの?」』(柳沢圭子訳、大類久恵監訳、明石書店、2010、Ain't I a Woman?: Black Women and Feminism、1981)を読み終わった。ベル・フックスはアフリカ系アメリカ人の批評家、社会活動家。デビュー作である本書では、フェミニズムの運動においては白人女性によって、黒人コミュニティにおいては黒人男性によって、周縁に追いやられてきた黒人女性の立場から、人種階級ジェンダーが相互に関連しあいながらつくりだされる抑圧・支配のシステムを論じている。

黒人女性ほど、自己を殺すように社会化された集団は、アメリカには他にない。この文化の中で、私たち黒人女性が黒人男性と別個の集団であると認められることはめったにないし、「女性」という集団の一部と認められることもほとんどない。黒人について論じられるときは、性差別のせいで黒人女性の声がかき消され、女性について論じられるときは、人種差別のせいで、やはり黒人女性の声がかき消される。黒人について論じられるときには、たいてい黒人男性に、女性について論じられるときには、たいてい白人女性にスポットライトが当てられる(20)。

個人的には、第二次大戦後、(女性も含めた)黒人コミュニティがアメリカ社会への同化を望むあまり、家父長制の論理を受け入れ、19世紀に比して保守化した一面があったこと、「女性」と「黒人」を類比すること(ジョン・レノン女は世界のクロンボだ」を思い出す)によって「黒人女性」という二つのカテゴリーに重複した存在が見えなくなってしまうことに興味を惹かれた。タイトルに発言が引用されているソジャーナ・トゥルースなど先駆的な黒人女性の運動をはじめとして、勉強になることが多かった。

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