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2013年12月23日(月)

明治学院非常勤、後期第十三回目(年内最後)。公民権運動の時代とリンクした音楽としてのソウル・ミュージックについて、ゴスペル回帰と白人との共同作業という側面から話した。

まずは、世俗の音楽(R&B)にゴスペルの要素を持ち込んだ先駆者として、レイ・チャールズサム・クックを紹介。レイ・チャールズ「ファッド・アイ・セイ」の動画、サム・クック関連の録音(サム加入以前と以後のソウル・スターラーズ、「チェンジズ・ゴナ・カム」)を鑑賞しながら、ゴスペル的要素とは何なのか考える。同じコードのくり返し、コール・アンド・レスポンスメリスマの効いた歌い方といった音楽的特徴は確かにゴスペル〜ソウルの多くに見られるものだが、すぺてのゴスペルやソウルがそうした要素を持っているわけではない。ゴスペル的であるためになくてはならないのは、クライマックスが先延ばしにされ、どこまでものぼりつめていく高揚感ではないかと思う。それは自由を約束されながら常に裏切られてきたアフリカ系アメリカ人の歴史が関係している。「山に登って約束の地を見てきた」というマーチン・ルーサー・キング最後の演説はそうしたゴスペルの高揚感をよく表している。

もう一つ、公民権運動の人種統合とリンクする要素として、白人との共同作業を取り上げた。アトランティックサンスタックスといった、黒人音楽に理解のある白人が経営するレコード会社、スタックスのブッカー・T&MG’sに代表される黒人ミュージシャンと白人ミュージシャンの共演、オーティス・レディングモンタレー・ポップ・フェスティヴァル出演に見られる白人聴衆の獲得などについて話し、ヨーロッパ公演でのオーティス「シェイク」の動画を見た。しかし、こうした人種を超えた協調の雰囲気は、他ならぬマーチン・ルーサー・キングがメンフィスで殺されたことで様変わりした。黒人の経営者を迎えたスタックスは黒人美学を強調するレーベルに姿を変え、黒人のウッドストックと言われるイベント『ワッツタックス』を成功させる。

さらに、女性のソウル歌手を代表する存在として、アレサ・フランクリンを紹介。オーティスが「仕事で疲れて家に帰ったら、リスペクトしてくれよ」と歌った「リスペクト」をアレサが取り上げ、「な〜に言ってんの、あんたたち男こそ、女をリスペクトしなさいよ!」とやり返したことを話し、映画『ブルース・ブラザーズ』から、ブルース・ブラザーズに誘われてバンドに戻ろうとするマット・ギター・マーフィ演じるソウル・フード・レストランの店主に食ってかかる妻の役を演じ、「あんた、バンドなんて、そんな金にならないこと!ちょっとはか・ん・が・え・な・さ・い・よ!!」と「シンク」を歌うシーンを見た。

ここで時間がなくなってしまったが、この人だけは紹介しなくては・・・と、最後にジェイムズ・ブラウンの動画を見ながら、授業終わり。

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