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2013年10月7日(月)

明治学院非常勤、後期第三回目。今日からハーレム・ルネサンスについて。ハーレム・ルネサンスを準備した歴史的状況として、南部黒人の北部への大移動、第一次世界大戦で「アメリカ人」として勇敢に戦い、ヨーロッパ戦線で人間らしい扱いを受けた黒人兵を待っていた本国の人種隔離、「白人並み」を求める「黒人ブルジョワジー」(必ずしも言葉本来の意味でのブルジョワではない)の出現をあげた。そこに第一次大戦後のバブル景気に沸くアメリカの資金が流れ込む。黒人文化の中心地となったニュー・ヨークのハーレムには、白人たちが物見遊山で訪れるようになった。

ムーブメントとしてのハーレム・ルネサンスは、若いアフリカ系の芸術家、白人のパトロン、「白人並み」の洗練を求める黒人ブルジョワジーという三者によって動かされていた。若い芸術家のなかにあったフォークロア再評価の動きに黒人ブルジョワジーは顔をしかめたが、白人パトロンがそれを「野蛮」「未開」「素朴」といった自分たちの尺度で評価すると、フォークロアを洗練させることによって新しい黒人文化を創造すべきという方向に転じた。若い芸術家もまた援助を得るために、白人パトロンや黒人ブルジョワジーの意向を無視するわけにはいかなかった。ちょっと図式的にすぎるが、ハーレム・ルネサンスが決して一枚岩の運動ではなかったことを示したつもりだ。

最後に、映画『ストーミー・ウェザー』を見始めた。来週は映画の続き。

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