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2013年5月13日(月)

明治学院非常勤、前期第三回目。前回に引き続き、奴隷船内のシーンを中心に、テレビ映画『ルーツ』を見る。身体の大きさギリギリの狭いスペースに鎖でつながれ、糞尿垂れ流しの苛酷な環境に詰め込まれた奴隷たち。奴隷たちは何パーセントかは腐る(死ぬ)ことを前提で船倉に積み込まれる「積荷」だった・・・強いショックを受けて、気分が悪くなる学生も。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの名曲「400年」。ウェイラーズのメンバーもアフリカ系だ。アフリカから連れ去られた奴隷は、南北アメリカ、カリブ諸島、少数だがヨーロッパなどに送りこまれた。北アメリカのプランテーションに売られる前に、より環境の厳しいカリブ諸島で「調教(シーズニング)」されるものもいた。「400年」というのは、奴隷制がはじまってから現在までの年月を表している。「400年、400年もの間、変わらない哲学」- ここに歌われている「哲学」とは、レイシズムのことだろう。

奴隷貿易が三角貿易という儲かるサイクルの一部だった。アフリカ人をアメリカやカリブ海で奴隷として売る。そのお金で綿花や砂糖きびを買い、本国イギリスに持ち帰る。イギリスで綿花や砂糖きびを売る。これらが加工された繊維製品やラム酒、武器などをアフリカに持ち込み、売りさばく。売ったお金で奴隷を手に入れ・・・とどこまでも続くぼろ儲けのサイクルだ。このサイクルは、インドと中国を相手にしたもうひとつのサイクルとともに、イギリスに莫大な富をもたらした。お茶を飲む習慣ひとつ考えても、中国から持ち込まれたお茶と、カリブ海やアメリカから持ち込まれた砂糖がなくては考えられない。

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