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2013年4月12日(金)

Jimkweskin

病み上がりを押して、ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド、奇跡の再結成来日公演@日本橋三井ホールに行ってきた。60年代初頭、白人の若者たちによって、数多くのジャグ・バンドが結成された。洗濯板をパーカッションにしたり、金盥と箒でベースをつくったり、ジャグの口を吹いてベース音を出したりするジャグ・バンドの発想は、既成の概念をあざ笑うヒップなものとして映ったのだろう。そんなリヴァイヴァル・ジャグ・バンドのなかでも、自由な発想でジャグ・バンドというジャンルそれ自体を超えてしまう可能性を秘めていたのが、ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドだったと思う。今回、会場で売られていたパンフレットは、60年代当時の写真が数多く納められた貴重なものだが、そこに写るメンバーの姿は若者の全能感、世界を征服しかねない危うい勢いという点で、ちょうど同じ年にデビューしたビートルズに勝るとも劣らない。

ステージの上の年老いた彼らは無謀な勢いこそないものの、やんちゃなボーイズそのままといった感じ。ただ「ボーイズ」と書いて除外してしまった紅一点マリア・マルダーだけが、大人の色香というか、姉御の豪快さを振りまいている。かつて、「アイム・ア・ウーマン」を歌うマリア・ダマートは、背伸びする少女のイメージだったのだが、ジェフ・マルダーとの結婚、離婚を経て、その元夫と再び同じステージに立つマリアは、もうグーの音も出ないくらい大人のオ・ン・ナで、無邪気なボーイズたちを従えている。その元夫ジェフ・マルダーはポチャッとしたお坊ちゃんは顔そのままに、達者なギターと甘い歌声を披露。ジム・クウェスキンと南アフリカのオマシガンダ系の曲をやったりもした。ビル・キースがバンジョーで「キャラヴァン」を弾いたり、リチャード・グリーンがフィドルで「アメイジング・グレイス」をさまざまに変奏してみせたり、それぞれに見せ場もある。唯一、残念なのは、いかにもジャグ・バンドらしい楽器を一手に引き受けていたフリッツ・リッチモンドが亡くなっていることだが、その穴は日本人のサポート・ミュージシャンが埋めている。

やっぱり、見に行ってよかった!

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