無料ブログはココログ

« 2012年11月15日(木) | トップページ | 2012年11月17日(土) »

2012年11月16日(土)

ルドルフ・フィッシャーの『まじない師の死』の続編「ジョン・アーチャーの鼻」を読んだ。前作と同じジョン・アーチャー医師とペリー・ダート警部による推理小説。フィッシャーはこのコンビによるミステリーをシリーズ化するつもりだったようだ。

ソニーという二十歳の青年が自分の部屋で刺されて死亡。凶器は彼自身の持ち物であるナイフだった。容疑者は彼の母、兄、兄嫁、妹、同居している友人。アルコール依存症の息子をみじめな状態から救おうとした母が罪を告白するが、結局、母親の作った「まじない」に頼って治療を受けさせずに息子を死亡させたブライトという男の犯行だということが判明。ブライトの息子はアーチャーの患者であり、アーチャーは冒頭でこの「迷信」が招いた悲劇について、ダートに嘆いていた。

「まじない」の臭いだけで犯人を推測するなどどう見ても無理があるし、最後の最後で登場するブライト氏が真犯人だなんてプロットも稚拙だ。前作とは違い、科学の子アーチャーが「まじない師」の迷信に勝つという展開だが、はたしてアーチャーの医術はブライトの息子を死から救うことができたのか、誰にもわからない。少なくとも、作者はアーチャーに全幅の信頼を置いてはいないように思えるのだが、どうだろう?

« 2012年11月15日(木) | トップページ | 2012年11月17日(土) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73760/56150544

この記事へのトラックバック一覧です: 2012年11月16日(土):

« 2012年11月15日(木) | トップページ | 2012年11月17日(土) »

最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31