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2012年9月24日(月)

明治学院非常勤後期第一回。今日は第一回なので、本題には入らずに、ツヴァイ・ツヴァイ・ボーイズの映像を見せながら、10年ほど前、ジンバブウェで両替詐欺にかかったときの話をした。そのころ、すでに公式レートと闇レートの差が2倍ほどあったジンバブウェで、闇で換金するルートを見つけようと必死だったぼくは、まんまと詐欺にひっかかったのだった。札束らしきものを渡されたとたん、見知らぬ男たちが群がってきて、「不正な取引をしたな!」と責めたてる。その間に、「両替屋」本人はどこかにトンズラするという寸法だ。残された「札束らしきもの」を確認してみると、端の2枚だけジンバブウェ・ドル札で残りはきれいに切りそろえた新聞紙だった。しかも、この「札束らしきもの」を警官に見られてしまったからたまらない。「お前、絶対に不正な取引をしたな」といきり立つ警官に、詰所のテントまで連れていかれた。

「今日は金曜日だから、刑務所に入ったら月曜まで出てこれないなあ」と警官。「しかし、わたしも悪い人間じゃない。わかるだろ?」 もちろん、何が言いたいのか、ぼくにもわかった。でも、すでに詐欺でお金を失っている。これ以上金を取られるのは悔しい。「わかりませんね」と惚けていると、相手は作戦を変えてきた。「俺たち友だちだろ?」 はあ? 「日本はいつもジンバブウェを助けてくれた。だから、俺たち友だちだ」 国と国とのことはともかく、それと個人の友情とは別だろう。しかし、逆らうわけにもいかない。「わかった、友だちでもいい。でも、ここではお前は警官で、俺は犯罪者だ。ここでは金は渡せない」「じゃあ、どこでなら渡せるんだ!」 かぶせ気味に吐き出された最後のセリフに、ぼくも切れた。「いますぐ刑務所に入れるか、自由にするか、どっちかにしてくれ」 そういうと、警官は急に顔色を変え、「お前は自由だ」。釈放されてテントの外に出ると、拘束されたときいっしょにいたMさんがホテルの人と迎えに来てくれていた・・・という話。

そのあと、ショナ人とンデベレ人の気質の違いについて一般論を話し、しかし、そうした「民族性」のようなものは実は根拠が曖昧で、時代によって変わりやすいものだということに注意を促した。幕末から明治初期、外国人教師の目に映った日本人が、時間にルーズなのんびりした人たちであったことなどがいい例である。あるいは、「黒人=運動能力が高い」と何の疑いもなく思っている人が多いかもしれないが、果たして本当にそうなのか・・・と、疑問を投げかけ、川島浩平『人種とスポーツ』を紹介した。

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