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2012年7月2日(月)

明治学院非常勤、前期第十一回目。先週に引き続き、D・W・グリフィス監督の映画『国民の創生』(The Birth of a Nation、1915)の続きを最後まで。後半は、人種的偏見に満ちたその内容と比較するために、アフリカ系映画人の草分け=オスカー・ミショー監督の映画Within Our Gates(1919)を一部、見た。グリフィスの映画では白人女性が解放された「黒人」や「混血」によるレイプの危機にさらされているのに対し、ミショーの映画でレイプされそうになるのは混血のアフリカ系女性である。ミショーの映画では、KKKはグリフィスが描くような正義の味方ではなく、罪のない黒人家族を惨殺する悪鬼のような連中である。また、グリフィスは黒人と闘う白人家族と混血に襲われる白人女性、救出に向かうKKKをクロスカッティングで構成することによって再建期における南部白人の危機感を描き出したが、ミショーは同じ手法を使ってリンチにかけられた黒人家族、白人にレイプされそうになる黒人娘とKKKのイメージを交互に映しだし、南部黒人の絶望を明らかにした。主観としてはどちらも真実なのかもしれない。しかし、実際に首をくくられ、身体を焼かれたのはどちらだったか。史実が物語るところである(昨年の日記もご参照ください)。

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