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2012年7月16日(月)

桑名正博さんが脳幹出血で意識不明とのこと。大好きなファニー・カンパニーを聞きながら、ご無事をお祈りします。

明治学院非常勤、前期第十三回目(最終回)。先週に引き続き、音楽芸能談義。その上で、ブルーノート・スケール、コード進行などブルースの音楽的構造について簡単に解説。ロバート・ジョンソン「カモン・イン・マイ・キッチン」、同じ録音に違う演奏をかぶせたガレ・ドュ・ノール「パブロズ・ブルース」、ほとんどワンコードかツーコードででいているジョン・リー・フッカー「ブギ・チレン」を聞き比べればわかるように、3コードの構成はブルースにとって必須ではない。音楽的な意味で、ブルースをブルースたらしめているのはブルーノート・スケールである(すなわち、ブルースはモーダルな音楽である)。

とはいえ、ブルースをコミュニティとの結びつきを抜きにして、音楽的構造だけで語ることはできない。ブルースはコミュニティで共有された文化的母胎に素材を求め、聞き手の共感を通じて個人の体験をコミュニティに返していく音楽である。ブルースがコミュニティの人びとに共有されているわかりやすい例として、ライトニン・ホプキンスの演奏するブギにあわせて踊るテキサスの人びとの映像を流した。

ラグタイムの解説を挟んで、ブルース、ラグタイムをはじめ、アフリカ直系の音楽、ミンストレル、ブラスバンドなど様々な音楽が混交して生まれた混血音楽としてのジャズについて、その定義の難しさ、ニューオリンズという街の特殊性などについて話した。ルイ・アームストロング「タイガー・ラグ」の映像を見た。

残った時間で、初期のアフリカ系アメリカ人の文学について、駆け足で解説。奴隷体験記、フィリス・ホィートリーウィリアム・ウェルズ・ブラウンの小説『クローテル』などをとりあげた。

昨年の日記もご参照ください。

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