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2012年5月14日(月)

明治学院非常勤、前期第五回目。先週の日記に書いた奴隷制と欺瞞についての問題を提起したあと、『ルーツ』の続きを見て、奴隷制時代の大農場での暮らしについて少し解説した(去年の日記もご参照ください)。逃亡に失敗し、鞭打たれるクンタ・キンテ。「トビー」という主人に与えられた名前を拒み続けるが、ついに耐えきれずに名前を受け入れる。吊るされていた場所から下ろされたクンタにフィドラーがかけより、「白人はお前に勝手な名前をつけた。だが、おまえはいつだってクンタ・キンテだ。いつかその日が来る」と語りかける。ようやく、泣かずに授業で流すことができるようになった(講師がひとりで泣いていたら、アタマおかしい)。マルコムXの「X」がアフリカにいたころの本来の名前の不在を表わしているように、トビーという与えられた名前もアフリカ人としてのアイデンティティの抹殺を意味している。しかし、奴隷としての名前という表面のしたには、消して消すことのできない、アフリカ人としての誇りが隠されている。名前の強制が行われたのは、奴隷制時代のアメリカだけではない。たとえば、日本統治下の韓国・朝鮮でも創氏改名によって日本風の名前が強制されたし、在日韓国・朝鮮人の人たちのなかには差別を恐れ、その後も通名を使わざるをえなかった人たちがいる。次回はこの話から始めようと思う。

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