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2011年12月11日(日)

玄侑宗久現代語訳 般若心経』(ちくま新書、2006)を読み終わった。「色即是空、空即是色」 ― この世の現象はすべて実体がなく、実体がないからこそ現象として立ち現れる ― 『般若心経』の智慧を、観自在菩薩が直弟子シャーリプトラに語るという経典の口承的な成り立ちはそのままに、科学・哲学の知識を差し挟みながら、現代語で読みくだく。それはすべてを変化する関係性のなかに見る哲学であり、決して虚無主義ではない。「『色』を絶対視することは問題ですが、同時に虚無的になることもない、ということなのです。『色』は実相そのものではありませんが、とにかく『実相』はいつも縁起して特定の『色』として顕現するわけです」(50)。もちろん、この本を読んだからと言って、ぼくが「空」を体得できたわけではない。小賢しい「知恵」で世界が「空」であることを理解した顔をしながら、結局は目の前にある「色」に拘泥して、苦しみながら生きていくのだろう。それでもいい。ぼくはまだ念仏のなかに苦しみを解消しようとは思わない。それでも、ぼくの「色」が「仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明」(宮沢賢治)であることを理解しておくのは、悪いことではあるまい。


Echistics

チキリカでパーカッションを叩いてもらっているイマイくんのバンドechisticsのレコ発ライブを見に、元住吉POWERS2へ。切ないメロディとチャキッとしたリズムが心地よいレゲエ・ロック・バンドNIKITA、ディジュリドゥ吟遊詩人soleaさんのユニットSOLEA OVERTONE(デジュリドゥというのは最もこの世の実相に近い楽器かもしれない)に続いて、echostics登場。スタイリッシュで、ばかうま。隙のない演奏のなかから滲み出る優しい感触が心地よい。メロディアスでポップな一面と、実験的な部分が上手くかみ合わさっているので、派手な演出はないのに、聞いていて飽きない。ミュージシャンシップにあふれたライブでした。楽しかったです。

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