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2010年9月7日(火)

シティセンターへ。

先日亡くなったオレイ・マルマの小説Coming Homeを手に入れた。書店を4軒まわってやっと見つかった。食料や生活必需品に関しては、品不足が解消されつつあるハラレだが、本やCDとなるとなかなかそうも行かないようだ。特に書店はどこへ行ってもがらんとしていて、隙間をノートなどの文具が埋めている。正直、本を読むどころではないのだろう。オレイの本は書店の片隅にひっそりと一冊だけ残っていた。手に入れられたのは、運がよかったとしかいいようがない。天国からオレイが、あの皮肉な笑顔を浮かべながら、「今ごろ探しているのか。遅いぞ。まあ、読むなら、そこにあるけどな」と導いてくれたような気がした。

Img514いくつかCDを物色。なかでも収穫だったのは、巨漢のパーカッション/ムビラ奏者、アダム・チスヴォ(Adam Chisvo)のソロ・アルバム。チウォニソの元夫アンディ・ブラウンとともにイランガのメンバーだったアダムは、イランガ解散後もアンディ・ブラウン&ザ・ストームに参加。さらに『タイムレス』のころのチウォニソを影で支えるバンドの中心人物として活躍した。このアルバムにもイランガの女性ヴォーカル、ブシ・ンキューベがバッキング・ヴォーカルのひとりとして参加している。カラフルでスピード感のあるムビラ・サウンドに、ぶっといアダムの声。これはいい物を手に入れた。10ドル。

しばらく時間があったので、シティセンターから少し離れたところにある中華料理店『グレイト・ウォール』で、レジ/アンジー夫妻とダウトにご馳走することにした。去年、ハラレではじめて中華料理店に入ったのだが、みんながそれぞれに同じような皿うどん系の料理を頼んだので、どうにも間の抜けたテーブルになってしまった。それにあのお店は、どこに入ってもはずれがないと定評のある中華料理にしてはイマイチだった。そこで、今回はレジとダウトの案内で別のお店を試してみることに。茅葺きのエスニックな店構えながら、四方ガラス張りのスタイリッシュな外装。料理もなかなか美味い。なかでも固めの豆腐を使った麻婆豆腐は絶品だった。おそらく山椒が思うように手に入らないのだろう、痺れる辛さ(麻)はあまり感じられないのだが、数種類の唐辛子や香味野菜を使って補い、味に深みを出しているところはさすが。あまりの辛さにジンバブウェ勢は箸が進まなかったようだが・・・

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ブックカフェでホープ・マシケの演奏を聞く。2年前、同じ場所で彼女の演奏に接する機会があった。そのときは歌もムビラもチウォニソ・フォロワーの域を出ておらず、突然国を出て行ってしまったチウォニソの後釜として雇われたのだろうな・・・ぐらいにしか思わなかった。反面、彼女のグループにはリコーダーを吹く女の子なんかもいて、素人くささがかわいいところでもあり、悪い印象は持たなかった。今回、久しぶりに彼女のパフォーマンスに接して、その変貌ぶりに驚かされた。バックバンド(ベース、マリンバ、パーカッション、ドラム)は全員男で、相当キャリアを積んだジャズ系のミュージシャンと思われる。だるめの諧謔を誘う身体表現がいかにもジャズの人らしい。マシケの歌もかなりジャズ色が強く、その点でチウォニソの影響を一歩脱している。7拍子の曲やセカンドライン風の曲、レゲエなんかもあって、曲調はバラエティ豊か。なかでも、どスローなジャズから始まって、徐々にムビラとマリンバで空間を埋めていくスタイルにはすでにオリジナリティがある。チウォニソやミリアム・マケバのカヴァーすら、ダンスホール・レゲエのリズムを挟んで、独自のアレンジを施している。意外にもレジ/アンジー夫妻は「前のスタイルのほうが良かった」と、お気に召さないようだったが(特にアンジーは「退屈」とまで言っていた)、今後の活動に注目したい人の一人だ。

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