2008年11月15日(土)
「アフリカの『今』」をテーマに国士舘大学で行われた『POP AFRICA』に朝からでかける・・・つもりだったのだが、このところ遊びすぎて(←コラッ!)ぐったり疲れてしまい、結局、鈴木慎一郎さん、松平勇二さんの発表と、一日目の最後を飾る日本のアフリカ音楽演奏者によるトークセッション+演奏しか見ることができなかった。それでも、十分得るところの多いイベントだった。鈴木慎一郎さんによる日本のレゲエについての報告は、「こんな面白いことになっているのか!」と思わせるに十分。第五福竜丸の母港でもあった焼津で毎年行われている「焼津魚市Bash」といったイベントは、レゲエがいい意味で日本に根づき、ローカル化していることを示している。なかでも焼津出身でこのイベントに毎年参加しているPapa U-Geeの「KAMABOKO YANE」なんかは、自分自身にとって大事な意味を持つホームタウンとしての焼津をクリアなイメージでビッグ・アップ(リスペクト)している。このへん、「世界の日本になったらいい」と歌う三木道三とは微妙だけれど大きな違いがある。「焼津魚市Bash」では今年から盆踊りも行われており、こうした日本土着の音楽とレゲエを結びつける(かつての河内家菊水丸のような)試みはないのかと質問したところ、フロアから葉山や高知でそうした試みがあることを教えてもらった。
(日本における)アフリカ系音楽の土着化という点では、ジンバブウェのチムレンガ・ミュージックを元にした自分たちの音楽を目指している松平くんのロワンビラはまさにそうしたグループだ。自分たちの音楽を思いきりアピールしていたので、よほど「ぼくもチキリカというバンドをやっているんですが・・・(ここにCDがあります!)」と便乗しようかと思ったが、あまりにでしゃばりなのでやめておいた(笑)。ビデオとはいえ、ロワンビラの演奏をはじめて聞かせてもらった。なかなか、やるなぁ・・・
ジェンベの武田ヒロユキさん、ムビラのハヤシエリカさん、ケニアの弦楽器ニャティティのアニャンゴこと向山恵理子さんによるトークセッション(司会は国士舘の鈴木裕之先生)と演奏も興味深かった。三人とも、「いんちきアフリカでいいのだ!」と開き直るひらげとは違い、伝統音楽のスタイルにある意味頑固にこだわり続けてきた人たちだ。それだけに、日本とアフリカのギャップを感じて悩んだことも多かっただろう。個人的にはポップであれ、伝統的なスタイルであれ、あるいは「いんちき」という名の雑種であれ、自分が本当に好きなスタイルで演奏すればいいのだと思う。ただ、聞き手には演奏者の思惑とは別のものを持って帰る自由がある。それは音楽ですらないかもしれない。それでいいのだ。演奏を聞いて「大人になるのが楽しみになりました」と言った若者のことを嬉しそうに話すアニャンゴさんの姿を見て、そう思った。エンターテイメントであれ儀式であれ、それがコミュニケーションというものなのだということを、三人(三組)の演奏が物語っていた。
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