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2007年8月4日(土)

2007_08_04mangetsu今日のラーメン:「ラーメン(キャベツサービス)(600円)」@横浜『季節料理居酒屋 満月
厳選された豚骨・鶏がらに魚系のだしまで使っている・・・というのだが、どう味わっても平均以下の豚骨醤油としか思えない。妙な甘みがあるのもぼくは苦手。言っておくけど家系ではない。チャーシューの分厚さなんかは、どちらかというと『二郎』のほうに近いか?・・・★★★

Img044鴨志田穣酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(スターツ出版、2006)を読み終わった。鴨志田穣は日本のフォト・ジャーナリスト、エッセイスト。新宿の焼き鳥屋などで働きながら貯めたお金でカメラを買い、単身アジアを放浪。イラクで殺害されたジャーナリスト=橋田信介に出会い、弟子入りする。戦場カメラマンとしてカンボジアをはじめとする戦場を取材するも、数多くの悲惨な光景に接したストレスから極度のアルコール依存症となる。1996年、アマゾンの取材中に漫画家・西原理恵子と知り合い、結婚。一男一女をもうける。その後はアジアでの体験などを描くエッセイストとして活躍するが、著書にはほとんど必ず、妻である西原氏の漫画がそえられていた。一方で、アルコール依存症による暴行・暴言、過度の飲酒と精神病棟への入院をくり返した。2003年離婚するが、その後も西原氏のサポートは変わらなかった。06年アルコール依存症を克服するも、同時期に肝臓癌であることを告知され、翌年、42歳の若さでなくなった。この本は鴨志田さんが自らの闘病生活を描いた私小説である。

知り合いに「今、こういう本を読んでるんだ」とタイトルを告げたら、「そのまんまじゃん」と言われた。いや、いや、ぼくは朝から飲み続けたりはしないし、血を吐いたこともないから!だいたい、焼酎だのブランデーだのといった強いお酒は飲めないし・・・弱いのに飲むからすぐヘロヘロになって周囲に迷惑をかけるだけなんです(←ごめんなさい・・・)。でも、アルコールに依存する人の心のあり方は、ちょっとわかる。やめようやめようと思っているのにやめられないのは、血を吐いたり意識を失ったりしてかなり悲惨な状況に巻き込まれているのに、どこか人ごとのような、浮遊霊になって酔った自分を眺めているようなところがあるからだ。その上、霊のほうも酔っちゃっているから、何がなんだかわけがわからない。フフフ、しょうがないなぁ、血吐いちゃったよ・・・みたいな感じ(あ、くり返しになりますが、ぼくは血を吐いたことはありません)。それでも、素面になれば前の晩のことを恥ずかしいとも思うし反省もするんだけど、鴨志田さんのように一日中飲んでいると、浮遊霊が身体に戻る瞬間がほとんどなくなってしまうんだろう。ジョン・レノンがハリー・ニルソンやリンゴと飲み歩いていたころのことを思い出して、「お酒ばかり飲んでいると、何が悲しいのかわからなくなってしまうんだ」と言っていたけど、このことだったんだな・・・この本でも、最後の最後に至るまで、主人公はどこか人ごとのような顔で、ユーモアすらこめて自分や他の患者について語っている。元妻(もちろん、モデルは西原理恵子)に暴言を吐いた、と言いながら、どんなことを言ったのか、ことの本質にはなかなか触れようとしない。だからこそ、癌で余命一年と宣告されて精神病棟から退院するとき、他の患者の前で自分のしてきたことを洗いざらい話す(途中で打ち切られてしまうが)ラストシーンには、心を動かされる。そして、家に帰ってきた主人公をむかえる元妻の言葉・・・鴨志田さんのようなヘビーな体験をしてきたわけではないけど、ぼくもまたもっともっと自分自身に向き合う必要があるんだろうな。アルコールに依存していようがしていまいが、それがいちばん難しいことなんだ。本当にそれができるのは、自分の命の短さを実感したときのことなのかもしれない・・・

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