2008年7月22日(火)

2008_07_22miyuki今日のラーメン:「ラーメン(400円)」@平沼橋『中華 みゆき』
がらがらと引き戸を開けると、クーラーもかかっていない部屋におばちゃんが一人。「毎日暑いねぇ・・・」「暑いですね」 おばちゃんはおもむろに立ち上がるとクーラーのスイッチを入れた。「ほら、そっちの席のほうが風が当たるからね」 言われたとおり席を移動し、ラーメンと餃子を注文する。店内は清潔感というものとは無縁の雑然とした空間。でも、昔の飯屋ってのは大体こんなもんだったんだ。絵や花や俳句で少しでも生活に潤いを加えようという無計画な努力が、この雑然さを生み出している。「仕事で来たの?」「ああ、いえ、横浜まで行く途中にふと小腹がすいたもんで」「そうかい、じゃあ、この辺の人だね」 住んでいる町の名を教えると、自分も以前は同じ町に住んでいたという。「まあ、高校生のころだから五十うん年前だけどねぇ」 そのころは映画館が三つもある華やかな町だった。今はパチンコ屋と飲み屋ばかりになってしまったけど・・・「さみしくなるねぇ」 先に出てきた餃子はところどころ皮が破れていて、とてもプロの仕事とは思えない。だが、食べてみると、じんわり、ほんわりとした、家庭料理のようなDscn0815味わいがある。美味い。「むかし、青果市場があったでしょう」「ああ、うちはあのとなりですよ」「そうかい・・・ほんとにご近所さんだったんだねぇ・・・はい、ラーメン」 ありがたくラーメンをいただく。麺はやわやわだが、優しい味のスープはいい感じだ。チャーシューじゃなくて鳥のもも肉なのもユニーク。これで400円は安い。「お兄さん、いくつだい」「今年で40になります」「やっぱりね。若いもの。結婚してるの」「ハハハ、それがまだで」「まーあ!あんたみたいに顔もよくて優しいしゃべりすんのに嫁がいないなんて、よっぽど腕が悪いんだわ!」 おばちゃんがキャッキャッと笑うので、ぼくも笑った。「いや、まだ、あきらめてませんから」「がんばんなさい」・・・こういう店は味云々ではないと思う。味も悪くないけど、点数をつける気にはなれないな。

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2008年7月21日(月)

Img489イノウエさんと曙橋Back In Townにスコットランド出身のアコーステック・ギターリスト=トニー・マクマナスの演奏を聞きに行った。ウッディなつくりの落ち着いた店内には、内外のフォーク/カントリー系のミュージシャンの写真が所狭しと並ぶ。なかでも目立つのは、キングストン・トリオ。写真の数も多いし、トリオはもちろん、一時期メンバーだったジョン・スチュワートも来店しているらしい。そういえば、お店の名前もキングストン・トリオが故郷のサン・フランシスコで行った凱旋ライブを収めたライブ盤のタイトルと同じだ。60年代にいわいる「カレッジ・フォーク」を楽しんだ人たち(とうに還暦を超えているはず)が演奏を楽しみに来る店といった雰囲気もある。とはいえ、出演者はさまざまな分野でアコースティックな演奏をしている人たちで、客層も「カレッジ・フォーク」組からぼくのような比較的若い(!)人まで幅広い。

まずは日本を代表するアコースティック・ギターリストのひとりにして、TABギタースクール社長でもある打田十紀夫さんが、巧みな演奏とコミカルな話術で場を暖める。ブルース・ナンバーもさることながら、アパラチア音楽のメドレーにしびれた。オリジナル曲「蛙」をはじめとして、すべての曲が尊敬するジャイアント馬場さんに捧げられているというのも、素敵だ。二人ともパフォーマーにして社長ということで、共感するところがあるのだろうか。休憩をはさんでマクマナスさん登場。予習のために買ったCDを聞いた印象では「ケルトの超絶テクニシャン」という感じだったのだが、生で聞くとちょっと違う。ギターの音につつみこむような暖かさがある。テクニシャンというよりも、酒場の空気にギターの音を同化させる流しのギターリストのようだ(もちろん、テクニックはものすごいのだけれど)。訥々と語るMCでも「これはぼくの友だちが一晩飲み明かした次の朝、手に入れた曲なんだ」とか言っていて、何とも味がある。スコットランドの人なのでケルト系の曲ばかりやるのかと思ったら、14世紀(だったかな?)の中央ヨーロッパ=ユダヤの曲とか、ルネッサンス期のイタリア人(?)作曲家の曲とか、あるいはカナダ人の職人が作ったシタールのような音(サワリ)を出すギターを使った中近東風の曲とか、レパートリーは多彩でどれも美しい。アンコールでは打田さんとブルースを弾いたりもしたけど、基本的には「クラッシック」という分野が確立する前の、ヨーロッパ音楽の古層を掘り起こしたものが多かったように思う。そのころのヨーロッパ音楽って悪くないんだよ。じっくり聞いていると、けっこうストリートな感じがするんだ。

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2008年7月19日(土)

2008_07_19mattch_bo今日のラーメン:「つけ麺(730円)」@渋谷『紀州和歌山らーめん まっち棒』渋谷店
和歌山ラーメンの「つけ麺」というのははじめてだが、渋谷店はけっこうメニューが豊富なので驚きはない。つけ汁は濃い目につくってあるせいか、かなりの豚骨臭。だめな人はだめかも。麺は縮れた細麺で普通の「和歌山ラーメン」とはかなり違うイメージ。つけ麺といえばぶっとい麺が主流の昨今、やや物足りない・・・★★★+

先週、新宿のディスクユニオンに行ったら、店員さんに「来週の土曜、アフリカものが大量入荷しますよ」と囁かれた。麻薬の取引のようなワンポイントの口コミ情報に色めきたち、取るものもとりあえず行ってきた。「(開店1時間前の)10時に整理券を発行します」というホームページの告知に、「ふっ、ワールド・ミュージック・ブーム華やかかりしころならいざ知らず、今どきアフリカ音楽に群がる輩がそんなにいるものか」という侘しい達観を抱きながらも、開店の10分後には到着。それなのに、三角目になった連中がすでに3人ほどエサ箱に群がっていた。や、やばい。出遅れた・・・少々焦りながらも、キング・サニー・アデユッスー・ンドゥール/エトワール・ドゥ・ダカール、レイル・バンド、ラミン・コンテなどを次々にゲット。さすがに出費もかさんだが、めったにあることじゃないし(ニマニマ)。いつか結婚したら、きっとこんなことできなくなるし(ニマニマ)。さて、どれから聞こうかな(ニマニマ)。

Dscn0810_2大量のレコードを抱え、ニマニマした顔のままアフリカ日本協議会主催の公開講座「アフリカひろば」を聞きに、青山の東京ウィメンズ・プラザへ。「アフリカひろば」では前回、ぼくもナイジェリアの作家チヌア・アチェベについてお話させてもらった。30回目になる今回は「アフリカン・ポップスの誘惑~アフリカン・ポップスで踊ろう~」と題して、アフリカン・ポップスの広くて豊かな世界に切り込んでいこうという好企画(ほんとうはこっちのほうに参加したかったりして・・・)。最初に専門は昆虫の研究だという八木繁美さんが、貴重なビデオを交えながらアフリカン・ポップスの全体像を示した。特に八木さんが好きだというルンバ・コンゴリース系のビデオは「こんなものが残っているのか~」と驚くほど、貴重なものが多かった。いきなりインドネシアのエルフィ・スカエシまで飛んでしまう展開は、ぼくは面白かったけど人によってはもう少し説明が必要だったかも。

次にフリー・ジャーナリストの伊藤裕子さんが登場して、ケニア、タンザニア、ウガンダを中心とした東アフリカのポップスについて語った。ジンバブウェもそうだが、この地域は音楽大国コンゴからの影響が強い。とはいえ、ルンバ・コンゴリースの影響下にあるレミー・オンガラ(タンザニア)のような人たちの音楽も、それぞれの国で独自の発展を遂げている。とりわけ、アフリカの言葉でつくられたポップスの歌詞を日本語に訳してきた伊藤さんの話からは、それぞれのミュージシャンが独自の詩的世界をつくりあげていることが生々しく伝わってきた。さらには、伝統音楽に新たな息吹を吹き込むアユブ・オガダやサミテ、従来の「大物」的なミュージシャンとは違うイメージで人気を得ているユナスィ(YouTube 1 2)やスザンナ・オウィヨといった新世代のミュージシャンがいることも教えてもらった。このへん、ジンバブウェ音楽の現況とも共通するものがある。

最後に言語学者の若狭基道さんが、エチオピアのウォライタ・ポップスについて語った。これが衝撃的。日本でエチオピアというと、演歌的なこぶしをつけて歌われるアムハラ語のポップスが知られている。それに対して、エチオピアのなかでも少数派の人々が使っているウォライタ語で歌われる音楽がある。それはアムハラの演歌風ソウルとも違う、隣国のアリ・ハッサン・クバーンなどにも近いスピード感のある音楽だ。もちろん、日本にはまったく入ってきておらず、「こんなマイナーな音楽を紹介してどうするんだ」といった批判を受けることもあるという。でも、こういう自分たちだけの音楽を聞き続けている人たちが世界のあちこちにいると考えると、楽しいではないですか。さらに、若狭さんは言語学者らしく、言葉のリズムから音楽の楽しさに切り込んでいく。ウォライタ・ポップスの歌詞にはたいした意味はない。意味ではなく、韻やゴロあわせの面白さが重要なのだ。現地語の歌詞を見ながら音楽を聴くことによって、そのことを実感することができた。

ちなみに、お三方はそろって『アフリカン・ポップスの誘惑』という本の執筆に参加されている。チェキラ!


スザンナ・オウィヨ feat. ムビリア・ベル

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2008年7月17日(木)

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横浜おきなわ亭イチャリバーズのライブを見た。今日はドラマーが不在で、ベースのスージーさんが島太鼓を叩いた。歌あり、踊りあり、笑いありの楽しいステージだった。ヴォーカルのシーサー玉城さんは根っからのエンターテイナー。ぼくものせられて、相席したスージーさんの知り合いで消防局員のS島さんとカワイイ踊りを踊ってしまいました。ステージ終了後、三線/二胡の豊岡マッシーさんとお話をした。沖縄の歌はあまり抑揚をつけず、お経のように歌ったほうがいい。手の動きもそうだが、仏教の影響が強い。同じような音楽は本土にも見られるけど、演歌のような「こぶし」の歌はまた少し違う、とか・・・なるほど。ちなみに、恒例のお笑いパクリMC、ぼくも考えました。大西ライオン風に声をはりあげて、「なーんくーるないさー♪」・・・ってのは、どうでしょう?(笑)

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2008年7月14日(月)

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清志郎のがんが腰に転移したらしい。喉の次は腰って・・・やっぱり、使いすぎているところがやられるんだなぁ・・・って、下卑た冗談が出てしまうくらい、心配していない。一昨年、喉頭がんにかかったと聞いたときは、すごく慌てたけど・・・大丈夫、清志郎は帰ってくる。

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2008年7月13日(日)

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ぼくのことを「理解している」なんていう人に限って、ぜんぜん理解していない。そのくせ、頼んでもいないのに「理解している」ことをアピールしたがる。うんざりだ。そういう「理解」の裏にはたいてい、「自分を理解して欲しい」というエゴが潜んでいる。しかも、本人はそのことに気づいていないことが多い。そして、こちらが「理解」を超える行動をとると怒る。それがどんなに傲慢なことなのか、考えもせずに。その人の「理解」のなかには、自分の「理解」を「理解」しないぼくはいないらしい。

本当にぼくのことを理解してくれている友だちは、「理解している」なんてことは言わない。理解してくれと求めもしない。ただ、喜んだり、悲しんだり、困ったり、酔ったり、忘れたり、落ち込んだりするだめなぼくをそのまま、言葉少なに受けとめてくれる。ぼくもそんな人たちには詮索するでも、アドバイスじみたことを言うでもなく、ただそっとそばにいたいと思う。そんな友だちがたくさんいて、ぼくは幸せだ。

「理解屋」さんたちには、ぼくが友だちのいないさみしいやつに見えるらしい。自分の「理解」を必要としているように。ほんとうに余計なお世話だ。理解して欲しい「自分」をあんたに提供するために生きてるわけじゃないんだ!まず、あんたといても楽しくないということを「理解」してくれ!!

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2008年7月12日(土)

2008_07_12idaten今日のラーメン:「つけめん(700円)」@大森『いだてん』
最近わりと流行っている太麺のつけ麺。背脂も浮いている濃厚なつけだれ。「魚プラス」というメニューもあるが、普通のつけ麺にもけっこう魚粉が入っている。なかなか美味い。麺はもう少し固めに茹でられた、ツルンとした食感のもののほうが好み(ややぶよんとしている)・・・★★★+

セカンド・アルバムのミキシングのため、チキリカ・メンバー揃ってマチダさんのスタジオへ。ベースのナカヤマくんと二人で一ヶ月ほど前に一度来ているのだが、パートごとの意見を聞いているうちに、欲しい音のイメージがより明確になってきた。つくづく、ひとりで音をつくってるんじゃないんだと思う。

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2008年7月10日(木)

2008_07_10chabuton今日のラーメン:「冷しらぁ麺(780円)」@横浜『ちゃぶ屋 とんこつ らぁ麺 CHABUTON』ヨドバシ横浜店 具の並べ方は冷し中華っぽいが、ちゃんとスープのある列記とした「ラーメン」。しかも塩辛さといい、油の加減といいラーメンらしいスープだ。それが冷たい・・・何か不思議な感じ。天然カンスイを使った麺もラーメンらしいコシがあり、さすがに美味い。キュウリと鶏肉も清涼感を出している・・・★★★+

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2008年7月9日(水)

2008_07_09koshinbou今日のラーメン:「旨ダレそば(950円)」@町田『胡心房
汁のない、いわいる「油そば」風の冷やし麺だが、カレー風味で油気はほとんどない。カレー風味のラーメンというと企画もの系が多いが、さすがは『胡心房』。絶妙なバランスである。そこにバーナーであぶった鶏肉と温泉卵がのっている。色とりどりの野菜や揚げたワンタンの皮もいい感じ。ラーメンと呼べるか微妙なところだが、とにかく美味・・・★★★★

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2008年7月7日(月)

20080707setagaya今日のラーメン:「ひらつけめん(750円)」@品川・麺達七人衆 品達ラーメン『せたが屋
つけ麺のタレにしてはやや味が薄め・・・と思いきや、飲んでみるとけっこう濃い。平打ちの麺はつるんとしていて実に美味いのだが、スープの吸い上げはやや弱いのかも。だから、音を立てて思い切り吸い込むに限る。麺とスープが同時にじゅるじゅるっと口のなかへ。広がるお魚の香り。満足・・・★★★★

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