今日のラーメン:「つけ麺(730円)」@渋谷『紀州和歌山らーめん まっち棒 』渋谷店
和歌山ラーメンの「つけ麺」というのははじめてだが、渋谷店はけっこうメニューが豊富なので驚きはない。つけ汁は濃い目につくってあるせいか、かなりの豚骨臭。だめな人はだめかも。麺は縮れた細麺で普通の「和歌山ラーメン」とはかなり違うイメージ。つけ麺といえばぶっとい麺が主流の昨今、やや物足りない・・・★★★+
先週、新宿のディスクユニオン に行ったら、店員さんに「来週の土曜、アフリカものが大量入荷しますよ」と囁かれた。麻薬の取引のようなワンポイントの口コミ情報に色めきたち、取るものもとりあえず行ってきた。「(開店1時間前の)10時に整理券を発行します」というホームページの告知に、「ふっ、ワールド・ミュージック・ブーム華やかかりしころならいざ知らず、今どきアフリカ音楽に群がる輩がそんなにいるものか」という侘しい達観を抱きながらも、開店の10分後には到着。それなのに、三角目になった連中がすでに3人ほどエサ箱に群がっていた。や、やばい。出遅れた・・・少々焦りながらも、キング・サニー・アデ 、ユッスー・ンドゥール /エトワール・ドゥ・ダカール、レイル・バンド 、ラミン・コンテなどを次々にゲット。さすがに出費もかさんだが、めったにあることじゃないし(ニマニマ)。いつか結婚したら、きっとこんなことできなくなるし(ニマニマ)。さて、どれから聞こうかな(ニマニマ)。
大量のレコードを抱え、ニマニマした顔のままアフリカ日本協議会 主催の公開講座「アフリカひろば」を聞きに、青山の東京ウィメンズ・プラザ へ。「アフリカひろば 」では前回、ぼくもナイジェリアの作家チヌア・アチェベ についてお話させてもらった 。30回目になる今回は「アフリカン・ポップスの誘惑~アフリカン・ポップスで踊ろう~」と題して、アフリカン・ポップスの広くて豊かな世界に切り込んでいこうという好企画(ほんとうはこっちのほうに参加したかったりして・・・)。最初に専門は昆虫の研究だという八木繁美さんが、貴重なビデオを交えながらアフリカン・ポップスの全体像を示した。特に八木さんが好きだというルンバ・コンゴリース系のビデオは「こんなものが残っているのか~」と驚くほど、貴重なものが多かった。いきなりインドネシアのエルフィ・スカエシ まで飛んでしまう展開は、ぼくは面白かったけど人によってはもう少し説明が必要だったかも。
次にフリー・ジャーナリストの伊藤裕子さんが登場して、ケニア、タンザニア、ウガンダを中心とした東アフリカのポップスについて語った。ジンバブウェもそうだが、この地域は音楽大国コンゴからの影響が強い。とはいえ、ルンバ・コンゴリースの影響下にあるレミー・オンガラ(タンザニア)のような人たちの音楽も、それぞれの国で独自の発展を遂げている。とりわけ、アフリカの言葉でつくられたポップスの歌詞を日本語に訳してきた伊藤さんの話からは、それぞれのミュージシャンが独自の詩的世界をつくりあげていることが生々しく伝わってきた。さらには、伝統音楽に新たな息吹を吹き込むアユブ・オガダやサミテ、従来の「大物」的なミュージシャンとは違うイメージで人気を得ているユナスィ(YouTube 1 2 )やスザンナ・オウィヨ といった新世代のミュージシャンがいることも教えてもらった。このへん、ジンバブウェ音楽の現況とも共通するものがある。
最後に言語学者の若狭基道さんが、エチオピアのウォライタ・ポップスについて語った。これが衝撃的。日本でエチオピアというと、演歌的なこぶしをつけて歌われるアムハラ語のポップスが知られている。それに対して、エチオピアのなかでも少数派の人々が使っているウォライタ語で歌われる音楽がある。それはアムハラの演歌風ソウルとも違う、隣国のアリ・ハッサン・クバーン などにも近いスピード感のある音楽だ。もちろん、日本にはまったく入ってきておらず、「こんなマイナーな音楽を紹介してどうするんだ」といった批判を受けることもあるという。でも、こういう自分たちだけの音楽を聞き続けている人たちが世界のあちこちにいると考えると、楽しいではないですか。さらに、若狭さんは言語学者らしく、言葉のリズムから音楽の楽しさに切り込んでいく。ウォライタ・ポップスの歌詞にはたいした意味はない。意味ではなく、韻やゴロあわせの面白さが重要なのだ。現地語の歌詞を見ながら音楽を聴くことによって、そのことを実感することができた。
ちなみに、お三方はそろって『アフリカン・ポップスの誘惑 』という本の執筆に参加されている。チェキラ!
スザンナ・オウィヨ feat. ムビリア・ベル